大相撲一月場所は昨日千秋楽を迎えました。早いものです。今場所も数々のドラマが生まれましたが、一番の注目を集めた稀勢の里は千秋楽を休場。横綱再挑戦の場所は最終的に負け越し、来場所はカド番からの出直しとなってしまいました。今場所がカド番だった琴奨菊は9勝6敗で大関を守りました。満身創痍の土俵でしたが何とか耐え抜きました。しかし、力士生命に影響する恐れもあることですから公傷制度の復活は検討しても良いように感じます。基準を明確にすれば、全てが駄目ということにはならないように思いますが、如何でしょうか? 一場所での大関復帰を目指した琴欧洲、10勝が復帰の条件でした。結果は8勝7敗。勝ち越したものの来場所の大関復帰は叶いませんでした。日本国籍を取得したタイミングで、今後の去就が気になるところです。まずは故障をしっかり治すことが必要かも知れませんね。
幕内の優勝争いは、1敗の大関鶴竜が全勝の横綱白鵬を本割で破り優勝決定戦に持ち込みました。対戦成績では圧倒的に白鵬が勝っていた状況で、上手く両差しから寄り倒しました。しかし過去、大関が千秋楽本割で横綱を倒して優勝決定戦に持ち込んだ場合に大関が横綱を逆転して優勝したことはありません。今場所も同様に優勝決定戦では白鵬が圧勝し、28回目の優勝を飾りました。さすがに横綱が大関に連敗する訳には行きませんからね。
それでは、千秋楽の三段目の取組結果です。いつものように左側が勝ち力士です。
【千秋楽】
春日岩 寄り切り 神泉鵬
力斗 押し出し 春日波
大和田 上手投げ 椿富士
闘鵬 押し出し 出羽の郷
恵比寿丸 寄り倒し 魁鵬
神の山 寄り切り 輝の里
大勝道 突き落とし 小浜海
琴の秀 押し出し 千代の勝
栃乃国 押し出し 駿馬
朱鷺ノ若 引っ掛け 琴明山
琴陸山 押し出し 大鷹山
太熊 押し出し 羽後の海
栃春日 寄り切り 土佐光
頂 突き落とし 闘王富士
須磨ノ海 叩き込み 朝乃土佐
瓦海 押し出し 喜ノ国
魁ノ隆 押し倒し 琴翼
力真 寄り倒し 大勇人
鰤の里 押し出し 北勝鶴
玄海鵬 寄り切り 魁ノ鞍
時嵐 叩き込み 栃颯
大子富士 寄り倒し 魁渡
寺尾翔 押し出し 壱岐の嶋
越ノ浪 寄り切り 加美豊
巨東 上手投げ 荒篤山
鶴乃湖 突き落とし 大地
掛橋 肩透かし 春日龍
相山 寄り切り 勇輝
大清峰 押し出し 高春日
若光 寄り切り 唐津海
琴鳳 引き落とし 海道浪
北皇 寄り切り 越ノ龍
今年はじめの一月場所が終わりました。これから成長していく若手としぶとく頑張るベテランとの対戦が火花を散らす取組もありました。康平は4勝3敗と勝ち越して場所を終えました。更に強くなり、上を目指していくためには稽古の積み重ねしかありません。技術やしたたかさは一朝一夕に身につくものではなく、日々の積み重ねによるところが大きいのです。来場所は大阪場所です。岡山から応援に行く人が増えそうですね。今場所限りで引退した琴国の分も唯一になった岡山出身力士の誇りをかけて頑張ってほしいものです。プレッシャーではなく意気に感じて前に進んでください。
皆さん、今場所お疲れ様でした。

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