J2開幕です。春が来ました。
5年ぶりにアウェーで開幕戦を戦うファジアーノ岡山。5年前は意気込んで平塚まで遠征し、湘南ベルマーレに「0-5」とボコボコにされ、帰りはまったくのお通夜状態だったことを思い出しました。
元々、ファジは開幕戦で勝てず、初物にも弱いのです。J2昇格後の7年間で2勝4分1敗が開幕戦の成績です。昨年のFC岐阜戦の「3-0」での勝利が強く記憶に残っているかも知れませんが、あの試合が特例だったのです。
初昇格チームとの対戦も、2010年vsギラヴァンツ北九州=2分、2011年ガイナーレ鳥取=1勝1分、2012年vs松本山雅FC=1勝1敗,vs町田ゼルビア=1勝1分、2013年vsV・ファーレン長崎=2分、2014年vsカマタマーレ讃岐=1分1敗、2015年vsツエーゲン金沢=2分。ほとんど勝っていませんね(涙)
そんな思惑はさて置き、開幕の高揚感で今回も入れ込んで山口へ向かいました。
程なく新山口へ到着。
山口線で矢原駅まで移動。アクセスの問題点を指摘する声を聞きましたが、単線の山口線ですから増便することはほぼ不可能。むしろ車両を増やしてくれたJRの配慮に感謝します。山口の皆さんは大歳駅や矢原駅での大混雑を異常事態と考えるかも知れませんが、1万人を超える観衆が押し寄せれば、この状況は必然でむしろ日常的な雑多な風景だと言えます。
矢原駅からは徒歩で維新百年記念公園陸上競技場へ。国体からあまり時間が経っていないこともあり綺麗な競技場です。中はCスタと似ているような感じですが、Cスタより断然綺麗です。
凄い行列に並んでやっと入場。
やはりいつもどこでも開幕戦のワクワク感は同じです。ましてJ2での初戦を迎える山口の皆さんにとっては、この試合の意味ははかり知れないでしょう。7年前桃太郎スタジアム(現:Cスタ)でヴァンフォーレ甲府を迎えてのJ2初試合は夢を見るような時間だったことを思い出します。これから新たな歴史を刻んでいくレノファ山口FCとそのクラブとともに歩んでいく皆さん、J2へようこそ。そして、開幕戦に同じ中国勢のファジアーノ岡山を迎えてくれたことをとても嬉しく思います。これからもともにJリーグを進んで行きましょう。
何となく見慣れたアップ風景も新鮮に感じられます。山口県出身の岩政主将への拍手と歓声をありがとうございます。彼は瀬戸内海の周防大島の出身で故郷山口には相当な思い入れがあるようです。彼自身のブログの中で感謝の気持ちを述べていましたね。
いよいよ試合開始が近付いてきました。
ビッグフラッグはファジ丸の1枚だけでした。
選手入場です。
2016シーズンが華やかに開幕しました。
レノファ山口FCの円陣
ファジアーノ岡山の円陣
試合開始です。
*維新百年記念公園陸上競技場 11,308人
山口 1-1 岡山
┌1-0┐
└0-1┘
得点者:
5分 島屋八徳(山)
52分 矢島慎也(岡)

完全に崩されて失点するシーンは昨年もあまりなかったので、開始早々の失点には不安な先行きを感じさせられました。J3を席巻したレノファのパスサッカーはJ2でも十分通用すると思わせる小気味いいサッカーですね。対するファジは今までのリプレーを見るような決定力不足。攻め込んではいるものの精度不足。課題は中々克服されません。
矢島の同点ミドルはチームとしての戦術ではなくて彼自身の成長を感じさせるシュートでした。チームが噛み合うにはもう少し時間が必要かも知れません。
結果は引き分けでしたが悲観するばかりでもないでしょう。新戦力の赤嶺と豊川は良かったですし、周りとの息が合って来れば非常に面白いと思います。ユース出身で初めてトップチームに昇格した加藤はセンスを感じさせるプレーを見せました。これからの戦いの中で明るい材料も見えた試合でした。
あとはゴール前の精度。これは何年も言い続けて来ましたが、まだまだ言い続けることになりそうです(笑)
お疲れ様でした。
次節はホームで千葉戦です。メンバーをガラッと入れ替えたジェフは開幕戦、後半アディショナルタイム3分以降で2点を取っての逆転勝ち。去年とは別のチームになったように思います。
ともあれ今季もよろしくお願い申し上げます。

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