三名園と呼ばれますが、後楽園にすら殆ど行かない岡山県民なので行って何か感じるものがあるかどうかは大きな疑問符が付きます。

金沢駅からバスに乗って行きます。大名庭園ですから城の近くという認識は岡山城と後楽園の位置関係から連想するもので、それが全国標準とは言えないでしょう。それでも兼六園は城の近くでした。

兼六園桂坂口から石川門を望みます。天守は再建されていません。
桂坂口から入場しました。

霞ヶ池を水源とし、池の水面との高低差による自然の水圧で上がっている噴水。藩政末期に金沢城内の二ノ丸に水を引くため試作されたものらしく、日本で最古の噴水と言われています。

水戸ではないのに黄門橋。一枚石を加工して何枚かを十三代藩主、前田斉泰の役職が中納言(黄門)だった為に名付けられたとされていますが、命名は明治の頃だそうです。黄門橋は現世と極楽浄土を繋ぐ橋なので、足を滑らせて落ちれば地獄なのです。

霞ヶ池です。

徽軫灯籠から望む風景が兼六園の代表的な構図です。四季を楽しむように配置された絶景ポイントと言えそうです。

根上松です。これは自然のものではなく、土を盛り上げて若松を植え、根を深く土で覆い成長後に土をのぞいて根を出したものとされています。

鶺鴒島。正面に「三社」と書かれた石額がかかった鳥居を据え、その奥に陰陽石(誕生)、相生の松(結婚)、五重の石塔(死)を配置して、人生の三儀式を表しています。

成巽閣の赤門です。前田家の奥方御殿ですね。

北野天満宮、大宰府や湯島天神、偕楽園等から移植された梅林。昭和のものです。

時雨亭は、兼六園を作庭した頃からあった建物ですが廃藩の後に撤去されました。復元されたのは平成12年です。

瓢池です。兼六園の作庭はこの辺りからはじまったと言われています。池が瓢箪の形をしていることから名付けられました。
瓢池の中島に建つ海石塔は成り立ちには諸説ありよく分かりません。
時間がなかったので行ったのは兼六園のみです。印象は大名庭園の一つということぐらい。ゆったりと落ち着くには観光客、特に外国人が多過ぎるので平日だとしても難しい印象です。新幹線の開通後の金沢を表す光景のように感じました。
観光地化されない後楽園とは自治体の目指すものが違うのかも知れません。それがどうとは言うつもりもなく、ただ坂が多くて結構疲れるという印象のみが残りました。

1