松本山雅FCのチャントの中に以前からずっと気にかかり、私の中では嫌悪の対象になっているものがあります。
「行け行け松本 勝利を信じて 蹴散らせ〇〇 俺等と共に」
ファジとの試合では、
「蹴散らせ岡山」になります。
そもそも「〇〇倒せ!!」というような応援は学生スポーツまでのものだと思っています。少なくとも対戦相手に嫌な印象を持たせることにプラス要因を生み出す力はありません。言霊はいずれ増幅された反発力で自らに襲い掛かって来ます。
夏夜祭の最終章は“宿敵”松本との試合。私は以前にも申し上げたように松本戦が「宿命の対決」とは思っていません。過去のアウェーでの試合の数々、昨年のJ1昇格プレーオフでの結末などが重なって、相手方には
「岡山憎し」の感情が積み上げられて、「岡山にだけは負けられない」となってきているのは間違いないでしょう。
ホームでは負けていない松本戦。この相性の良さと信州にはない纏わりつくような熱波ともいえる瀬戸内特有の暑さが、ベストメンバーからほど遠い現在のファジにとっての拠り所でした。
はっきり言って、松本のあの戦力を持ってすれば、今のファジなんぞは簡単に「蹴散らせる」対象ですからね。
それでも試合は生き物です。強力な戦力を有する者が常に勝つのでは面白みはありません。筋書きのないドラマは何が起きるか分からないから楽しいのです。
夏休みで最終のホームゲームとなったこの試合、最低でも1万人を超えないといけません。試合前の感触ではギリギリの感じでした。J2を長く観てきた方なら松本のメンバーにワクワク感を持てると思いますが、ライトなファン層からすればさほどの楽しみがないのかも知れません。このことは観客動員に微妙な影響をもたらします。
それなりの盛況は見せていました。明治安田生命の動員がどこまでのものなのか? それも大きな影響をもたらします。
「ボートレース児島デー」のこの日。このコラボは実はあまり良い結果をもたらしていません。ジンクスが相性を上回ればファジにとっては厳しいことになります。
入場したら、取り敢えず練り歩きに。
いつも遠いにもかかわらず、多数お越しいただきましてありがとうございます。
何となく重苦しい試合前ですが、ピンチで反発力を増せるかどうかは大事なことです。シーズンを通して上位に来るチームはこういう試合を上手く乗り越えることができます。
明治安田生命の社長挨拶を経て、そろそろ試合が始まります。
BFはそろそろやり方を変えても良いのでは? 暑い季節に長時間下にいるのは苦痛と言うより危険です。
選手入場
松本山雅FC スターティングイレブン
ファジアーノ岡山 スターティングイレブン
松本山雅FC 円陣
ファジアーノ岡山 円陣
試合開始
試合結果はご存知の通りです。今季初のスコアレスドロー。ファジに得点のにおいはしませんでしたが、山雅の精度も大概にせえよ状態でしたので危険な感じはさほどなく、ポストを1回叩かれた程度で済みました。
「蹴散らせ」と言われても特に蹴散らされた訳ではありません。言霊の力は重なるごとに増幅され、やがてブーメランのように自らに降って来ます。山雅サポーターの皆さん、チームを鼓舞する気持ちなのでしょうが、それを憎しみに変えて10倍返し、100倍返しされることもありますから、気を付けた方が良いですよ。
今季、ファジサポのアホもやらかしていますから何とも言えませんが、対戦相手の問題行動や事件発生がその多くをアルウィンで起こしていることも事実です。何故なのかを考えたら、簡潔に言えば松本山雅が嫌われているということなのです。サッカースタイルに好き嫌いがあるのは自由です。私も山雅のスタイルは嫌いです。それは問題行動とは直結しません。殆どはサポーターがどう思われているかです。快く思わない者が増えて来た時に事件が起きます。被害者意識を持つ前にふり返るべきこともあるでしょう。
それはさて置き、負けなかったことにホッとしている時間はありません。主力の多くを欠いた状態で試合は続きます。8月はまだ勝っていないことは厳然たる事実です。この状況を抜け出す為には、勝利しかありません。
2試合続くアウェーは熊本から山形へと進みます。かなり厳しい連戦になります。
連勝して帰って来ることが最低限必要です。連勝だけでなく大差で連勝することが求められ、今のファジにとって最も難しい宿題です。
差し当たって、例年得意としてきた8月に失速した分は秋風と共に取り戻しましょう。
そろそろ勝利が見たいもんだ!!
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