4月中旬までに昨季のJ1から降格してきた3クラブ、「ヴァンフォーレ甲府」「アルビレックス新潟」「大宮アルディージャ」と対戦する厳しい今季の日程を消化しなければならないファジアーノ岡山。試練ともチャンスとも思っていました。
そして、その3試合を昨日で終えました。結果は2勝1分。勝点を「7」いただきました。結果だけ見ると上出来だと感じていますが、内容はほめられるものではありません。プロですから結果を出すことが最優先であることは間違いないのですが、長いシーズンを戦う上では試合の進め方に多くのバリエーションを持ちたいものです。
セットプレーと堅守はストロングポイントとして前面に押し出せばよいのですが、対戦する相手もプロである以上、ファジを細かく分析して対策を練ってきます。
今季降格してきた元J1クラブよりも、長く対戦し続けてきたJ2常連のクラブのほうが、そういう意味で苦しい戦いを強いられるといえます。
ところで、昨日対戦した大宮アルディージャ、甲府や新潟とはまた別の手強さを感じさせられました。外国人選手を欠いていたということで高さと爆発力、個人技の脅威は薄れていましたが、組織力と前への推進力、攻守のバランスでは3クラブの中で一番優れていたと感じます。
監督は昨季途中まで鹿島アントラーズを率いた石井さんで、大宮サポさんの間では評価は二分しているというよりかなり悪いといえるのですが、組織を生かしたサッカーという点では日本でも屈指の指導者だと思います。結果が出ていなければプロの指導者として失格の烙印を押されるのは仕方ないことで、ある意味監督の宿命です。昨季の長澤監督も酷評され続けましたからね。
2015年のシーズンのJ2をほぼ無双で駆け抜けていった強い大宮でしたが、シーズン当初はかなり苦戦していました。J1とJ2は上位と下位のカテゴリーという括りではなく、全く違うサッカーをするリーグとよく言われます。
組織力とパスワークで綺麗に作り上げられるJ1と比べると、泥臭く対人重視のJ2は皮肉にも先般解任された代表のハリルホジッチ監督が日本に足りないもので強く求めていたデュエルという概念を稚拙ながらも体現していると言えそうです。
前半開始直後と試合終盤の大宮の猛攻は、チーム力の高さを示していたもので、やはり順位が上がっていなくても流石と思わせるところがありました。
圧巻のタオル回しも勢いに押され続けました。大宮を強く応援するサポの皆さんにとっては不満は多いのでしょうが、アルディージャはまだまだ強いという印象をこれからも示してくれるでしょう。
冒頭でも述べたようにファジの攻守の引き出しは現状では非常に少ないのです。このままでシーズンが進むと先細り感は否めません。リカルドが戦力として計算できて、ヨンジェが復帰したら、多少は解消されるかも知れませんが、日々の練習から創意工夫が求められそうです。
結果がともなわず、悔しさが残っても腹はすきます(笑) 大宮の名物って分からないので、試合中にアルディが乗っていた車の広告「日高屋」が気になったので行って来ました。餃子をメインで食べたかったのでこれにしました。
大宮アルディージャ、J2には不似合いに映る華麗なサッカーを駆使して復活してくるでしょう。
ファジはこれからの厳しいリーグの中でどんな相手にも負けない、勝ち切るサッカーを目指して戦い続けなければなりません。
次節からのホーム連戦。岐阜戦と熊本戦は物凄く大事で難しい試合になるでしょうが、ひたむきに勝利を目指して駆け抜けましょう。
これから、岡山へ帰ります。ありがとうございました。
にほんブログ村

20