12日目から3回戦に突入します。
始球式は“あの”板東英二さん(徳島商)でした。ちょうど60年前の第40回記念大会で「板東・村椿の果てしなき投げ合い」と呼ばれた準々決勝は、高校野球史上初の延長18回引き分け再試合になりました。「興奮状態でよく覚えてませんが、ナイターになって照明が明るかった記憶はあります」と当時を振り返っています。当時、板東英二と言えば全国に知れ渡った剛腕で延長引き分け再試合の規定も「放っておけば板東がいつまでも投げるから」という理由から生まれました。
今年から採用された延長タイブレーク制に関しては、「気温が上がってますからね。選手のためにはいいことだと思います」と肯定の立場です。
初めて47都道府県代表が集った第40回記念大会の出場校は以下の通りです。
札幌商(北海道) 24年ぶり3回目
東奥義塾(青森) 初出場
福岡(岩手) 11年ぶり7回目
東北(宮城) 9年ぶり3回目
秋田商(秋田) 23年ぶり3回目
山形南(山形) 2年連続3回目
福島商(福島) 4年ぶり3回目
水戸商(茨城) 6年ぶり5回目
作新学院(栃木) 初出場
桐生(群馬) 3年ぶり11回目
大宮(埼玉) 2年連続2回目
銚子商(千葉) 初出場
明治(東京) 5年ぶり3回目
法政二(神奈川) 2年連続4回目
新潟商(新潟) 32年ぶり4回目
魚津(富山) 初出場
金沢桜丘(石川) 初出場
敦賀(福井) 6年ぶり14回目
甲府商(山梨) 初出場
松商学園(長野) 4年ぶり14回目
多治見工(岐阜) 初出場
清水東(静岡) 2年連続2回目
中京商(愛知) 2年ぶり9回目
松阪商(三重) 初出場
甲賀(滋賀) 初出場
平安(京都) 3年連続16回目
浪華商(大阪) 2年ぶり10回目
姫路南(兵庫) 初出場
御所工(奈良) 5年ぶり2回目
海南(和歌山) 9年ぶり3回目
鳥取西(鳥取) 5年ぶり17回目
益田産(島根) 初出場
倉敷商(岡山) 初出場
尾道商(広島) 初出場
柳井(山口) 9年ぶり5回目
高松商(香川) 4年ぶり8回目
徳島商(徳島) 2年ぶり5回目
八幡浜(愛媛) 初出場
高知商(高知) 4年ぶり4回目
八女(福岡) 初出場
佐賀(佐賀) 29年ぶり7回目
長崎南山(長崎) 初出場
済々黌(熊本) 2年ぶり3回目
大分上野丘(大分) 初出場
大淀(宮崎) 初出場
鹿児島玉龍(鹿児島) 初出場
首里(沖縄) 初出場
現在は校名が変わっている学校が数多くあります。公立校の場合は分離や合併も含みます。
札幌商⇒北海学園札幌
中京商⇒中京⇒中京大中京
甲賀⇒水口
平安⇒龍谷大平安
浪華商⇒浪商⇒大体大浪商
御所工⇒御所実
益田産⇒益田翔陽
佐賀⇒佐賀西・佐賀北・佐賀東
大淀⇒宮崎工
この大会での優勝校は柳井でした。板東さんの1大会で83奪三振の大会記録は、いまだに破られていません。徳島商は決勝で敗れて準優勝でした。その後、中日入りしますが、入団同期には江藤愼一、片岡宏雄らがいます。現役生活は11年間で通算77勝65敗の成績を残していますから、プロとしての実績も悪くはないのですが、その後の活躍の方がよく知られています。
では、12日目の3回戦4試合の試合結果です。
▽3回戦
愛工大名電
100 100 000│2
004 030 00X│7
報徳学園
(愛)室田・秋山−粟田・安井
(報)林・木村−堀尾
二松学舎大附
000 000 000│0
002 031 00X│6
浦 和 学 院
(二)海老原・岸川・大庭−山田
(浦)渡辺−畑
済 美
000 010 200│3
000 000 100│1
高知商
(済)山口直−芦谷
(高)北代−乗松
高 岡 商
010 000 000│1
002 001 00X│3
大阪桐蔭
(高)山田−筏
(大)横川・柿木−小泉
大阪桐蔭は苦戦しました。というより、高岡商の山田が11奪三振のナイスピッチングでした。大阪桐蔭としては昨年3回戦で仙台育英に逆転負けした悪夢が脳裏をよぎった試合でしたが、最後はしっかり逃げ切りました。
準々決勝の組合せが一部決まり、第1試合が「大阪桐蔭−浦和学院」、第2試合が「報徳学園−済美」となりました。
13日目も3回戦4試合が行われ、ベスト8が出揃います。
▽3回戦
近江−常葉大菊川
金足農−横浜
下関国際−木更津総合
日大三−龍谷大平安
日程も残り少なくなりました。
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