10億円でFC町田ゼルビアを買収すると報じられたIT大手の「サイバーエージェント」は、『アメブロ』や『Abema TV』などを展開しています。著名人やJサポーターの多くが利用して書き込んでいるブログサイトの「アメーバブログ(アメブロ)」が有名です。ファジサポの皆さんも多くがアメブロを利用して書き込んでいますが、issanはへそ曲がりなので(?)、初めから現在まで電子掲示板の「teacup」でブログを書き続けています。
それはさて置き、サイバーエージェントが町田を買収するとされたニュースが駆け巡ったのが、町田がJ1ライセンスを逃したという報道の直後だったというのは、かなり都合の良い話だと感じていましたが、町田側からの発表ではこのニュース自体がフライングだったような印象です。真相が分かるまではもう暫く必要なのかも知れません。
ところで、
「ハットトリック」の語源をご存知ですか? まあ、これを知らなくてもチコちゃんに叱られないとは思うんですが

サッカーやアイスホッケーなどで1試合に同じ選手が3得点することですよね。殆どお目にかかることはありませんが、6得点することを「ダブルハットトリック」、9得点することを「トリプルハットトリック」と言います。
ハットトリックの語源は諸説ありますが、最も有力とされるのがイギリス発祥のクリケットに由来しているという説です。
クリケットは野球の元になったスポーツで、投手(ボーラー)はウィケットという柱と横木に向かってボールを当て、それに対して打者(バッツマン)はそれを守るためにボールを打ち返します。ウィケットの横木を落とせば打者はアウトになります。3人の打者を連続でアウトにするのは、野球以上に難しいといわれています。 この偉業を成し遂げた選手には高級な帽子が贈られ、大変な名誉なこととされました。これがサッカーでも使われるようになり、1試合で3得点した場合をハットトリックというようになりました。このほか、選手の功績を称えて観客が帽子を投げ入れたからとも言われ、これが「ハットトリック」の語源になったともいわれています。
(出典:http://www.jfa.or.jp/info/inquiry/2011/11/post-11.html)
いずれにせよ、「ハットトリック」とは帽子に由来しているというのは間違いなさそうです。それも「Cap」ではなくて「Hat」だというのは、イギリスらしい発祥という気がします。
で、今回の本題はそこではなくて、以前にも取り上げたことのあるJリーグクラブのクラブ名の由来について取り上げてみます。
日本のサッカークラブほどユニークな名前と由来を持つチームは他にはないように思います。地域密着という根本理念に基づいていることもその理由の一つなんでしょうね。
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【J1】
北海道コンサドーレ札幌
*「道産子」とは道民という意味ですよね。この「どさんこ」を逆さまにして『コンサド』に、ラテン語の声援の『オーレ』を組み合わせています。
ベガルタ仙台
*仙台で全国的に有名な七夕祭りから、織姫を表すこと座の「ベガ」と彦星を表すわし座の「アルタイル」をくっつけた造語です。
鹿島アントラーズ
*鹿の枝角は英語で「アントラー」です。鹿島神宮の神様「神鹿」の地元で、その枝角のイメージが茨城県の「茨」に通じていることから命名されました。
浦和レッズ
*レッズは呼称で、正式名称は「浦和レッドダイヤモンズ」です。前身が三菱重工業サッカー部であったことから、三菱の企業イメージカラーの赤と三菱のマークであるダイヤモンドから来ています。
柏レイソル
*スペイン語で「王様(レイ)」と「太陽(ソル)」を組み合わせた造語です。2つを合わせて「太陽王」という意味があり、エンブレムにも太陽が表現されていますが、なぜ太陽王なのかはよく分かっていません。前身の日立製作所サッカー部の日立から来ているのかも知れません。
FC東京
*「わかりやすく、馴染みやすい、また、東京都民のためのクラブを目指す」という理由からシンプルなネーミングになりました。
川崎フロンターレ
*フロンターレ(Frontale)とは、「正面の」という意味があるイタリア語です。正面から、すなわち正々堂々と戦うという願いが込められたネーミングです。
横浜F・マリノス
*マリノスとは、「船乗り、水夫、海兵隊員」を意味するスペイン語です。港町である横浜にちなんでいます。1998年に合併した横浜フリューゲルスの「F」が付け加えられました。フリューゲルはドイツ語で翼を意味しており、運営会社の全日空から来ています。
湘南ベルマーレ
*ラテン語で「美しい」という意味の「ベラム」と海」という意味の「マーレ」を合わせた造語で湘南の海とかけています。
清水エスパルス
*「サッカー、静岡、清水」の頭文字である「S(エス)」と「心臓の鼓動」という意味の英語「パルス」を組み合わせた造語です。
ジュビロ磐田
*ジュビロは、ポルトガル語とイタリア語で共に「歓喜」を意味しています。
名古屋グランパス
*「グランパス」は鯱を意味する英語です。名古屋城の金のしゃちほこから来ています。以前のクラブ名は「グランパスエイト」でしたが、これは「八」の字が描かれている名古屋市章にちなんで、縁起の良い末広がりの願いも込められています。サッカーに「8」という数字が誤解されやすいことから、今は名古屋グランパスが用いられています。
ガンバ大阪
*イタリア語で「脚」を意味するガンバは、脚を使って強いチームを目指すことを表しています。このクラブ名には「頑張る」という意味を含んでいます。
セレッソ大阪
*セレッソは、スペイン語で「桜」を意味します。桜は大阪市の市花で、桜のように華やかに花開くチームへの祈りを含んでいます。
ヴィッセル神戸
*英語で「勝利」という意味の「ヴィクトリー」と、「船」という意味の「ヴェッセル」を組み合わせた造語です。「勝利の船出」という願いが込められ、国際港湾都市の神戸をイメージしています。
サンフレッチェ広島
*「サン」は数字の「三」、「フレッチェ」はイタリア語で「矢」。毛利元就の「三本の矢」に由来しています。元就の逸話に基づく三本の矢の強い結束力への願いもこもっています。
サガン鳥栖
*「サガン」は、「砂岩」のことです。小さな砂が固まって硬くなる砂岩のように小さい力を合わせて強固になり、立ち向かうという願いが込められています。また、「佐賀の」という意味も含んでいます。
V・ファーレン長崎
*ポルトガル語で「勝利」を意味する「ヴィトーリア」と、オランダ語で「平和」を意味する「ブレーダ」の頭文字の「V」とオランダ語で「航海」を意味する「ファーレン」を組み合わせています。
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【J2】
モンテディオ山形
*イタリア語で「山」を意味する「モンテ」と「神」を意味する「ディオ」を合わせた造語です。『山の神』を表しています。
水戸ホーリーホック
*「ホーリーホック」は英語で「立葵」のことです。、水戸徳川家の家紋である「葵」をエンブレムにも入れています。
栃木SC
*「SC」はサッカークラブの略でJリーグでは相模原と2チームのみが「SC」を名乗っていますがそれぞれの意味は違います。
大宮アルディージャ
*「アルディージャ」とは、「リス」という意味のスペイン語です。旧大宮市が市制施行50周年の際に採用したマスコットキャラクターがリスだったことに由来します。
ジェフユナイテッド千葉
*「ジェフ」はJR東日本の『JR-East』と古川電工の『Furukawa』から取って、JEFとなりました。「ユナイテッド」は英語で『結束』を意味します。
東京ヴェルディ
*「ヴェルディ」はポルトガル語で「緑」の意味です。チームカラーの緑を表現しています。
FC町田ゼルビア
*町田市の市樹「ケヤキ」の学名「ゼルコヴァ」と、市花「サルビア」を合わせた言葉です。
横浜FC
*フリューゲルスを引き継ぐチームと自認していますが、正式な後継チームではありません。チーム名に特に意味はありません。
ヴァンフォーレ甲府
*フランス語で「風」を意味する「ヴァン」と、「林」を意味する「フォーレ」を合わせています。武田信玄の「風林火山」に由来します。
松本山雅FC
*かつて選手たちのたまり場だった喫茶店「山雅」からチーム名になりました。長野県選抜の選手から構成された「山雅サッカークラブ」が前身です。
アルビレックス新潟
*白鳥座の二重星「アルビレオ」と、「王」という意味の「レックス」というラテン語を合わせています。「白鳥の王様」です。
ツエーゲン金沢
*ドイツ語の「2」である「ツヴァイ」と「進む」を意味するドイツ語の「ゲーエン」を合わせた造語です。「選手」と「サポーター」の2つが一緒に進んでいくという願いが込められています。
FC岐阜
*特に意味はありません。
京都サンガF.C.
*「サンガ」とは、「仲間、群れ」という意味の「サンガ」というサンクスリット語が由来です。京都の山紫水明のイメージである「山河」をかけています。前身は京都紫光サッカークラブで2007年までは紫を表すパープルを冠して「パープルサンガ」をチーム名としていました。
ファジアーノ岡山
*「ファジアーノ」はイタリア語の『雉』です。桃太郎の家来の『雉』は岡山県の県鳥でもあります。
レノファ山口FC
*英語で「レノベーション(革新)」と、「ファイト(戦う)」や「ファイン(元気)」の頭文字をくっつけています。明治維新の維新を頭に持ってきています。
カマタマーレ讃岐
*うどん県のチームらしく、釜玉うどんの「釜玉」とイタリア語の「海」を意味する「マーレ」を組み合わせています。
徳島ヴォルティス
*「渦」を意味する「ヴォルティーチェ」というイタリア語からきています。観客を興奮の渦に巻き込む、という願いが込められています。
愛媛FC
*特に意味はありません。
アビスパ福岡
*「アビスパ」は、スペイン語で『クマンバチ』を意味します。蜂の集団行動や素早い動きが、チームのプレースタイルになるようにとの願いが入っています。
ロアッソ熊本
*火の国熊本の「赤」を意味するイタリア語の「ロッソ」とエースを意味する「アッソ」を組み合わせた造語です。阿蘇もかけられています。
大分トリニータ
*「三位一体」という意味の「トリニティ」という英語から来ています。
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【J3】
グルージャ盛岡
*スペイン語で「鶴」を意味する「グルージャ」がチーム名です。盛岡藩の南部氏の家紋「向鶴」からきていますが、方言によく含まれる「じゃ」という響きが入っていること、盛岡のご当地グルメ「じゃじゃ麺」の「じゃ」が含まれていることも由来します。
ブラウブリッツ秋田
*「ブラウブリッツ」は、ドイツ語で「青い稲妻」を意味します。エンブレムには「なまはげ」と稲妻が描かれています。
福島ユナイテッドFC
*「ユナイテッド」は、「結束した」という意味。
ザスパクサツ群馬
*草津温泉を表現する「ザ・スパ草津」が元のチーム名で、全県をホームタウンとする為に群馬をつけて現在のチーム名になりました。
Y.S.C.C.横浜
*「Yokohama Sports & Culture Club」の頭文字をとって「Y.S.C.C.」になりました。
SC相模原
*栃木SCは「サッカークラブ」ですが、SC相模原は「スポーツクラブ」の略と言われています。
AC長野パルセイロ
*ACは「アスレチッククラブ」です。ポルトガル語で「パートナー」を意味する「パルセイロ」がチーム名です。「地域密着協働型スポーツクラブ」であることを目指してつけられたクラブ名です。
カターレ富山
*「カターレ」とは、日本語の「語れ」と、イタリア語の「カンターレ」=「歌え」からきていて、『愛するチームを語れ、歌え』という願いが込められています。「勝たーれ」もかかっています。
藤枝MYFC
*「私のフットボールクラブ」という意味です。
アスルクラロ沼津
*「アスルクラロ」とは、「青」という意味のスペイン語「アズル」と、「明るい」という意味のスペイン語「クラロ」をあわせた言葉です。
ガイナーレ鳥取
*鳥取県や島根県の雲伯方言で「大きい」という意味の「がいな」と、大きく「なれ」という願いがめられて名付けられました。
ギラヴァンツ北九州
*「ギラヴァンツ」とは、「ひまわり」を意味するイタリア語「ギラソーレ」と、「前進する」という意味のイタリア語「アヴァンツァーレ」をあわせた言葉です。
鹿児島ユナイテッドFC
*「ユナイテッド」は、「結束した」という意味。
FC琉球
*特に意味はありません。
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名前の由来を知ることでJリーグに親しみを持っていただけると嬉しく思います。
雉も鳴かずば撃たれまい!?
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