第91回選抜高校野球大会は、3月23日から12日間の予定で阪神甲子園球場にて開催されます。その出場校が決まりました。
まずは、選考資料となる
はずの各地区の秋季大会の結果から再確認します。
【北海道】
▽準々決勝
駒大苫小牧 6-0 札幌新川
札幌大谷 5-1 白樺学園
釧路湖陵 10-0 稚内大谷
札幌第一 10-8 旭川大高
▽準決勝
札幌大谷 7-6 駒大苫小牧
札幌第一 5-1 釧路湖陵
▽決勝
札幌第一
121 010 001│6
004 000 05X│9
札幌大谷
(一)畠山・上井・近藤・野島・山田−村田
(大)西原・太田−飯田
【東北】
▽準々決勝
古川 3-1 秋田修英
盛岡大附 7-0 酒田南
花巻東 6-5 仙台育英
八戸学院光星 3-2 羽黒
▽準決勝
盛岡大附 10-0 古川
八戸学院光星 7-3 花巻東
▽決勝
八戸学院光星
200 000 201│5
200 000 100│3
盛岡大附
(光)山田・横山・後藤−太山
(盛)阿部−島上
【関東】
▽準々決勝
習志野 8-4 東海大甲府
桐蔭学園 8-1 佐野日大
山梨学院 9-1 前橋育英
春日部共栄 9-2 横浜
▽準決勝
桐蔭学園 4-2 習志野
春日部共栄 2-1 山梨学院
▽決勝
桐蔭学園
500 013 000│9
320 010 000│6
春日部共栄
(桐)山崎・渡部・長谷川−清水
(春)村田・小森・菊地−石崎
【東京】
▽準々決勝
東海大菅生 3-1 岩倉
早稲田実 10-1 日体大荏原
国士舘 9-1 城東
東亜学園 10-7 世田谷学園
▽準決勝
東海大菅生 3-0 早稲田実
国士舘 5-1 東亜学園
▽決勝
国 士 舘
400 000 000│4
000 020 010│3
東海大菅生
(国)白須・山崎−澤野
(菅)中村晃−小山
【東海】
▽準々決勝
津田学園 7-2 御殿場西
中京大中京 4-3 菰野
中京学院大中京 7-0 三重
東邦 7-0 岐阜第一
▽準決勝
津田学園 13-2 中京大中京
東邦 7-0 中京学院大中京
▽決勝
津田学園
001 000 100│ 2
125 010 10X│10
東 邦
(津)前・高手・降井−阿萬田
(東)石川−成沢
【北信越】
▽準々決勝
啓新 3-2 遊学館
上田西 8-1 福井工大福井
星稜 11-0 松本第一
東海大諏訪 2-1 日本文理
▽準決勝
啓新 4-3 上田西
星稜 4-0 東海大諏訪
▽決勝
星 稜
000 030 400│7
010 020 001│4
啓 新
(星)寺沢・荻原‐山瀬
(啓)倉橋・浦松−穴水
【近畿】
▽準々決勝
龍谷大平安 5-4 市和歌山
履正社 5-0 福知山成美
明石商 4-0 報徳学園
智弁和歌山 5-2 大阪桐蔭
▽準決勝
龍谷大平安 7-0 履正社
明石商 12-0 智弁和歌山
▽決勝
明 石 商
000 000 000 001 │1
000 000 000 002X│2
龍谷大平安
(明)宮口−水上
(平)野澤−多田
【中国】
▽準々決勝
米子東 8-6 倉敷商
市呉 11-3 岡山理大附
創志学園 6-4 崇徳
広陵 11-8 関西
▽準決勝
米子東 6-5 市呉
広陵 7-0 創志学園
▽決勝
米子東
200 000 000│2
005 000 10X│6
広 陵
(米)土岐・岡本−長尾
(広)森・石原・河野−秋山
【四国】
▽準々決勝
富岡西 10-6 帝京五
松山聖陵 5-1 川島
高松商 4-2 明徳義塾
高知商 2-1 徳島商
▽準決勝
松山聖陵 5-3 富岡西
高松商 10-4 高知商
▽決勝
松山聖陵
010 000 000│1
110 100 00X│3
高 松 商
(松)佐野・高松・根本−岸田
(高)中塚・香川−新居
【九州】
▽準々決勝
明豊 10-1 長崎商
日章学園 8-1 熊本西
大分 8-1 神村学園
筑陽学園 1-0 興南
▽準決勝
明豊 10-4 日章学園
筑陽学園 5-3 大分
▽決勝
明 豊
012 200 000│5
000 301 03X│7
筑陽学園
(明)狭間・岡本・大畑・若杉−成田
(筑)西・西舘−進藤
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更に、明治神宮大会の結果です。
【神宮大会】
▽準々決勝
星稜 9-0 広陵
高松商 9-6 東邦
札幌大谷 4-3 国士舘
筑陽学園 10-1 桐蔭学園
▽準決勝
星稜 7-4 高松商
札幌大谷 5-2 筑陽学園
▽決勝
星 稜
000 010 000│1
000 000 20X│2
札幌大谷
(星)荻原・奥川−山瀬
(大)西原−飯田
この結果を受けて明治神宮大会枠は北海道に1校分が与えられました。
はい、それでは選抜出場校の32校です。今回の突っ込みどころは、さて?
【21世紀枠】
石岡第一(茨城) 初出場
富岡西(徳島) 初出場
熊本西(熊本) 初出場
【北海道】
札幌大谷(北海道) 初出場
札幌第一(北海道) 2年ぶり3回目
【東北】
八戸学院光星(青森) 3年ぶり10回目
盛岡大附(岩手) 2年ぶり5回目
【関東】
桐蔭学園(神奈川) 16年ぶり6回目
春日部共栄(埼玉) 22年ぶり3回目
山梨学院(山梨) 5年ぶり3回目
習志野(千葉) 10年ぶり4回目
横浜(神奈川) 5年ぶり16回目
【東京】
国士舘(東京) 10年ぶり9回目
【東海】
東邦(愛知) 2年連続30回目
津田学園(三重) 17年ぶり3回目
【北信越】
星稜(石川) 2年連続13回目
啓新(福井) 初出場
【近畿】
龍谷大平安(京都) 3年ぶり41回目
明石商(兵庫) 3年ぶり2回目
履正社(大阪) 2年ぶり8回目
智弁和歌山(和歌山) 2年連続13回目
福知山成美(京都) 5年ぶり3回目
市和歌山(和歌山) 3年ぶり6回目
【中国】
広陵(広島) 6年ぶり24回目
米子東(鳥取) 23年ぶり9回目
市呉(広島) 2年ぶり2回目
【四国】
高松商(香川) 3年ぶり27回目
松山聖陵(愛媛) 2年連続2回目
【九州】
筑陽学園(福岡) 初出場
明豊(大分) 10年ぶり3回目
大分(大分) 初出場
日章学園(宮崎) 初出場
まず、21世紀枠ですが過去(昨年まで)にこの枠で選出された実績がないのは、
青森・茨城・群馬・埼玉・神奈川・三重・静岡・長野・富山・福井・奈良・京都・大阪・鳥取・岡山・広島・福岡・長崎・熊本でした。その内、昨年までで地区推薦校を輩出したことのない府県が、
神奈川・大阪・岡山・熊本の4府県でした。今回、大阪から八尾、熊本から熊本西が推薦されたことで、21世紀枠への地区推薦未経験地区は神奈川県と岡山県の2県となりました。そして、今大会で茨城県と熊本県から選抜されましたので、21世紀枠未選抜県は、
青森・群馬・埼玉・神奈川・三重・静岡・長野・富山・福井・奈良・京都・大阪・鳥取・岡山・広島・福岡・長崎の17府県になったのです。
今回、21世紀枠に選ばれた3校の内、四国大会4強の富岡西と九州大会8強の熊本西は至極順当に選ばれました。が、石岡第一には疑問符が付きます。どんなに屁理屈をこねても北海道大会4強の釧路湖陵、東北大会4強の古川を上回る要素がありません。もし、「茨城からは今まで選ばれていないから」というどうでも良い理由で選んだとしたら論外です。まあ、大阪大会16強の八尾が選ばれなかったのは朗報ではありますが。
神宮枠の札幌第一は順当でした。
では、一般枠の28校はどうでしょうか? かなり巨大な疑問符がついたのは関東5校目の横浜です。関東大会8強なのですが、準々決勝での大敗は他校の大敗ぶりを上回ったかどうか? 関東の5校目がこのざまならば、東京大会決勝惜敗の東海大菅生を選出して、関東4・東京2で良かったのではないかと思います。次に近畿ですが、「横浜を選ぶなら大阪桐蔭はどうなんだ!?」という意見が出ると思います。近畿大会4強以外で選ばれた2校が市和歌山と福知山成美の2校です。優勝校の龍谷大平安に準々決勝で惜敗した市和歌山はまだましとして、準決勝大敗の履正社に大敗している福知山成美と同じく準決勝で「0-12」の惨敗を喫した智弁和歌山に準々決勝で「2-5」で敗れた大阪桐蔭のどちらを選ぶかの争いになったように思いますが、それより準優勝校の明石商に「0-4」で敗れた報徳学園の方が妥当だったような気がします。
その他の地区はほぼ実績重視で順当に選ばれたのでホッとしています。私自身は中国3校・四国2校は逆だろうという感覚は拭いきれていませんが、一般枠として富岡西を選ぶリスク(21世紀枠の選考が面倒くさい!?)を回避して、豪雨災害枠としての市呉を入れることで納得を得られると高野連が考えたんだろうと思います。何にしても、中国地方の一部メディアで強力ゴリ押しのあった創志学園が選ばれなかったのは良かったですね。目玉になるピッチャーが奥川1人だと盛り上がりを欠くと考えて、西を甲子園へという意見は残っていましたが、中国大会準決勝でコールド負けしている学校を選ぶという暴挙に至らなかったのは幸いです。
岡山からは21世紀になって以降では2度目の選抜なしでした。結果を見れば至極当然の結果です。
その為に大会への興味が薄れることもありませんし、それはそれとして楽しめれば良いと思います。
春は選抜から!
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