「天下の奇祭」と称される西大寺会陽は、極寒の2月第3土曜日の夜に行われる裸祭です。今年は、16日(土)に行われました。9,000人の裸衆が陰陽2本の宝木(しんぎ)を奪い合うのが西大寺の会陽です。
仁王門をくぐると右手に三重塔が見えます。三重塔の南側に垢離取場があります。九年の厄を落とす為に裸衆が冷水に浸かって身を清める場所です。
宝木争奪戦の中心となる本堂。裸衆が本堂の大床に上がった場合の1人当たりのスペースは1升枡ひとつ分とされています。実際にこの中にいる時は両腕をあげていなければ、身体が下へ下へと引っ張られて死の恐怖を味わうか、又は腕を折られて痛い目を見るかになります。
裸衆が通る順路には決められたコースがあって、下の四本柱をくぐって本堂に向かうようになっているのですが、最近は省略されることが多いようです。宝木投下時間が午後10時になったこともあって、時間が足りなくなったことも大きいようです。
観音院というからにはご本尊は観音様です。
会陽の翌日からは2週間に渡る後祭りです。子供の頃はこれが一番の楽しみでした。
祭はあくまでも信仰に基づくものです。それは忘れてはいけません。
ところで、西大寺会陽を地元の人は「天下の三大奇祭」と呼びますが、そもそも日本の三大奇祭とは何と何と何なのか?
それには諸説あります。
・なまはげ(秋田県)
・黒石寺蘇民祭(岩手県)
・吉祥山普光寺の浦佐毘沙門堂裸押合大祭(新潟県)
・浅間温泉の松明祭、たいまつ祭り(長野県)
・諏訪の御柱祭(長野県)
・島坂の尻叩き祭り(富山県)
・岩間町愛宕神社の悪態祭り(茨城県)
・吉田の火祭り、すすき祭り(山梨県)
・島田の帯祭り(静岡県)
・国府宮のはだか祭り(愛知県)
・古戸花祭り(愛知県)
・古川祭り(岐阜県)
・鍋冠祭り(滋賀県)
・宇治のあがた祭り(京都府)
・太泰牛祭(京都府)
・四天王寺どやどや(大阪府)
・大避神社の牛祭(兵庫県)
・西大寺会陽(岡山県)
・蛸舞式神事(鳥取県)
・御田祭(高知県)
・大山祗神社おしろい祭(福岡県)
・泥打ち祭り(福岡県)
まあ、三大〇〇とは3つで済まないものというのは間違いありません。
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祭はまだまだ続きます。
楽しみましょう。
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