『岡山県の山』第1弾は、やはり蒜山三座です。何しろ、岡山県を代表する山ですからね。
おじさんが、中学生の頃はキャンプ学習の定番でした。岡山県内の中学生なら知らない者なしだった蒜山ですが、今ではキャンプ学習もなくなり、三座縦走なんぞは夢物語になりつつあります。中学生に半日で20km弱の山歩きを強要したりすれば、モンスターペアレントに訴訟を起こされますよね。
そんな修行のようなキャンプ学習を当たり前のようにやっていたんですね、あの頃は…。
それが、結構楽しかったりして…。
@上蒜山(かみひるぜん)1,202m
上蒜山は、岡山県の最北端、鳥取県との境に位置する蒜山三座の中で一番高い山です。一般的に「蒜山」とは、上蒜山・中蒜山・下蒜山の三座を総称して呼び、岡山県を代表する山で、大山隠岐国立公園に属しています。蒜山三座の裾野に広がる蒜山高原には、キャンプ場、宿泊施設、観光施設などが整備されていて、多くの人々が訪れ、賑わいを見せています。
A中蒜山(なかひるぜん)1,123.3m
中蒜山は、蒜山三座の中央に位置します。登山口の塩釜は、旭川の支流である井川の源流域で、中蒜山の伏流水が湧き出ており、「日本名水100選」の塩釜冷泉やキャンプ場、ロッジなどがあり、観光客で賑わっています。
B下蒜山(しもひるぜん)1,100.3m
下蒜山は、標高が1,100.3mと、蒜山三座の中ではいちばん低いのですが、山頂からは360度の展望が得られ、北に山陰海岸と日本海を、西に中蒜山、上蒜山とその向こうに烏ヶ山、大山が望まれ、南は眼下に蒜山盆地が広がります。東に見える山並みは中国山地です。
※蒜山三座は、いずれも岡山県真庭市と鳥取県倉吉市との県境にあります。
蒜山高原は、今は真庭市ですが、以前は真庭郡川上村と八束村にまたがっていました。
この八束村(やつかそん)こそ、あの小説『八墓村』のモデルとなった地名です。
小説の題材となった「津山の30人殺し」は実話です。
位置関係は少し離れていますが、それらしい地名が存在したことに加え、実際に起こった猟奇的殺人事件が題材となり『八墓村』が完成しました。でも、あくまでフィクションですから。念のため…。

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