そろそろぐらいには思ってますが、盛り上がりません。これほどまでに気分が高揚しない五輪前というのも珍しいことです。あまりに不安材料が多過ぎることが影響しているように思います。
この平昌五輪の懸念される不安材料が何なのか? 何点か挙げられます。
@防寒対策の欠陥
平昌の2月の平均気温は−4.5℃と伝えられています。但し、これは平均気温で期間中の最低気温見込みは−21℃、体感気温は−31℃になると予想されています。
更に問題視されているのが開・閉会式が催されるオリンピックスタジアムに屋根がないことです。予算の削減や大会後の撤去が前提であるため設置しなかったと言われていますが、その為に選手や観客は風雪にさらされることになります。低体温症のリスクが高まり、下手をすると命の危険も出て来ます。昨年、11月初旬にこの会場で行われたK−POPのコンサート「2017ドリームコンサートin平昌」では、観客の5人が低体温症を発症し救急車で運ばれたそうです。
冬季五輪の開催地は都市部で開催されることは殆どなく、五輪の為に建てられた施設もその後の利用の目途が立たないものが数多くなります。コストをかけても存続の希望がないのであれば、おのずから予算を大きく削られるのは必定。これも致し方ないと言えるかも知れません。
Aボランティアの過酷な労働環境と忠誠心の欠如
バンクーバーやソチでの五輪開催期間では気温が高過ぎて雪がないことなどが物議を醸したのですが、平昌では「寒過ぎる」ことの問題がクローズアップされています。屋外で長時間の労働を科せられるボランティアにとっては非常に過酷な状況を課せられます。休日も休憩時間もない部署も少なくなく、それが許されるのもお国柄と思われます。
過去の2014年の仁川アジア大会や昨年のU-20サッカーW杯などでは、スタッフのドタキャンが多発しているように、ボランティアに取り組む姿勢にもあの国民性は問題がありそうなのですが、それに過酷な環境が加われば開催に支障をきたす事態も容易に予測されます。既に開催前からスタッフの2,000人が離脱しているように、今後に暗雲が立ち込めています。
日本人のように何があっても責任を果たそうという人はあまりいないんでしょうね。
組織委員会関係者も、ボランティアスタッフの管理には大きな不安を抱いている模様です。支給品を受け取ってそのまま現場に現れないボランティアスタッフも少なくないので、他国から訪れる選手や観客にも影響が出ることは避けられないと思われます。
B競技場での観戦意欲低下でチケット売り上げが低迷
韓国文化体育観光部が1/20に発表した『第5次平昌冬季五輪および冬季パラリンピック国民世論調査』によると、「(五輪を)競技場で直接観戦する」と回答した数は5.1%で、前回調査の7.1%から2%減少しています。自国開催の五輪を自国民が観戦しないとなれば、観客動員はまったく見込めなくなります。その原因とされるのが、寒さ以上に会場周辺の宿泊施設や飲食施設の価格暴騰が挙げられています。こういうところにも国内統制が取れないお国柄が見え隠れします。韓国内で人気のないスキーやスノボのチケットが売れる見込みは殆どなく、大会が沈没してしまうのを防ぐためには観客の水増しも必要になり、組織統制は更に難しくなります。
C北朝鮮の大きな問題
急遽決まった北朝鮮代表団は大会運営の大きな足枷になっています。韓国内で北朝鮮選手に対する敵視は日増しに大きくなっています。
特に女子アイスホッケーの「南北合同チーム」結成には国民の72.2%が反対しており、中でも20代は82.2%、30代は82.6%が合同チームに反発しており、感情的に敵視している観衆から北朝鮮選手に罵声を浴びせたり、「帰れ」コールが沸き起こることの対策も立てられておらず、開催期間中に小競り合いなどが起これば今後の外交問題だけでなく、世界規模の問題に発展する懸念が拭えません。

韓国で史上初めて開かれる冬季五輪は国内ですら一向に盛り上がらない状況の中で、日本でも盛り上がらないままに開会式が近付いて来ました。
えっ

いつから始まるのかって

どうやら、2月9日が開会式らしいですよ。競技は5日後には始まるというのに、何とも静かな状態が続いています。
ちゃんとできるのか? まだまだ信用できません。
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