レスリングを一旦外しておけば、空手が浮かび上がることはなくなる。これもIOCの計算のように思います。日本外しにはひとまず成功しましたからね。
更に、レスリングと野球・ソフトボールを競わせたらレスリングが勝つだろうということも頭にあったかも知れません。
テコンドーを外したら、空手が浮上してしまう。この事態を回避する為もあるんでしょう。また、テコンドーと野球・ソフトボールを競わせたら、野球・ソフトボールが勝ってしまうというのもあると思います。
ロビー活動などと言ってますが、そもそもロビー活動が選定に影響すること自体がIOCの金満体質を露骨に表しているだけです。韓国はどんな汚い手を使ってでもテコンドー生き残りを図って来るのは目に見えてました。
日本人は武士道精神で正々堂々と一騎打ちを挑みますが、それは既に何の意味もないことを示しました。オリンピックにスポーツマンシップもフェアプレーも必要ないとIOCが表明したに過ぎません。
レスリングが最終候補=野球・ソフト、スカッシュも―20年五輪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130530-00000001-jij-spo
<20年五輪>レスリング、野球・ソフトが「通過」の事情
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130530-00000006-mai-base
競技ルールは選手の為にあるのであって、観る側の為にはありません。野球が9人でプレーすること、1イニングが3アウトで終わること、27個のアウトを取って試合が終わること。全て野球の根幹に関わることです。だから、野球は9イニングで行わなければならないんです。IOCのご機嫌取りの為に7イニングにするなど本末転倒もいいところ。そうまでして、野球がオリンピック競技に復活しても誰も喜ばないでしょう。しかも、野球を全くやらない国でオリンピックを開催する場合、新たに野球場を建設しなければならないというのも足かせになります。野球・ソフトボールの前途は多難でしょうね。
かつて、バレーボールは東欧と極東アジアでしか人気のないスポーツでした。このままでは早晩オリンピック種目から外されるという危機感を一番感じていたのが日本でした。積極的に世界中にコーチや指導者、普及委員を派遣してバレーボールの指導に取組、拡大を図りました。その結果、今ではバレーボールは世界中で実施される人気種目になりました。その結果、日本が世界で勝てなくなるという皮肉な現実はあります。それでも、結果的に良かったと思っています。野球もソフトボールもこれは積極的に取り組まないと難しいでしょうね。但し、MLBが今のような態度では実現ができそうもありませんが。
ヨーロッパで誰も興味を持たない野球・ソフトボール。東欧とアジア・アメリカで盛んでも西欧で人気のないレスリング。全てが欧州の利権と都合で決まるようではオリンピックの存在価値はなくなります。もしも、3競技の中でスカッシュが残るなんてことになったら?。もうスポーツの祭典じゃないですね。
多分、レスリングが残るでしょう。IOCとすれば、それも織り込み済みですよね。野球を何としても排除したいんですから。日本とアジア・アメリカが得意とする競技を一つでも外せたらIOCの勝ちです。柔道は悲ししいかな、日本の得意競技に入らなかった為に存続するのも皮肉な話です。
オリンピックのメダル獲得レースをリードするには、誰も注目しないマイナーな個人競技で多くのメダルを取ればよい。中国や韓国が得意とする戦法です。誰も注目しないなら外せばいいのですが、汚い裏事情がそれを許しません。良識ある判断がなされるようになるのはかなり困難だといわざるを得ません。
思いつきをつらつら書いて来ましたが、最終決定を興味を持ってみることは大事なことだと思います。オリンピックの表と裏を一番感じるのは開催地の決定の時ですが、この競技種目を争う姿も重要な部分だと感じています。

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