2019年の第9回ラグビーワールドカップは日本で開催されます。アジアで初めて開催されるラグビーのW杯です。
開催予定によると、2019年9月6日に開幕し、10月20日に決勝が行われる予定です。
開催会場に立候補していたのは15自治体でしたが、その中から12会場が開催地として決定しました。
【開催立候補の15自治体】

札幌市

岩手県・釜石市*

仙台市

埼玉県・熊谷市*

東京都

神奈川県・横浜市*

静岡県

愛知県・豊田市*

京都市

大阪府・東大阪市*

神戸市

福岡市

長崎県

熊本県・熊本市*

大分県
*印は共同開催
上記の15自治体の中で、仙台市・京都市・長崎県が落選し、12自治体が開催会場に選ばれました。
【ラグビーW杯2019 開催会場】
※( )内は収容人数(未完成施設は予定人数)
@札幌市:
札幌ドーム(41,410)
A岩手県・釜石市:
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)(16,187)
B埼玉県・熊谷市:
熊谷ラグビー場(24,000)
C東京都:
新国立競技場(80,000)
D神奈川県・横浜市:
横浜国際総合競技場“日産スタジアム”(72,327)
E静岡県:
小笠山総合運動公園エコパスタジアム(50,889)
F愛知県・豊田市:
豊田スタジアム(45,000)
G大阪府・東大阪市:
花園ラグビー場(30,000)
H神戸市:
御崎公園球技場“ノエビアスタジアム神戸”(30,312)
I福岡市:
東平尾公園博多の森球技場“レベルファイブスタジアム”(22,563)
J熊本県・熊本市:
熊本県民総合運動公園陸上競技場“うまかな・よかなスタジアム”(32,000)
K大分県:
大分スポーツ公園総合競技場“大分銀行ドーム”(40,000)
2002年開催のサッカーW杯での会場でラグビーW杯会場と重なっているのは、札幌ドーム・日産スタジアム・エコパスタジアム・ノエビアスタジアム神戸・大分銀行ドームの5会場です。2002年の時と大きく違うのは釜石と新国立以外の会場が既に使用中の施設であることですが、それを差し引いても開催地に決まるということは大きな負担を背負うことになることも覚悟しなければなりません。それ以上の経済効果を得られるかどうかは、今後の取り組み次第ということになりそうです。
開催期間が9月から10月ということで、しかもサッカーよりも長い期間で開催されるということは、他のスポーツイベントへの影響も懸念されます。Jリーグの公式戦を含めて日程調整が難しくなる開催地も出てきそうですね。特に札幌ドームに関しては、北海道日本ハムファイターズの公式戦との調整も必要になります。
様々な思惑と障害が絡み合う中で開催地に決定した自治体には、それを活用して盛り上げを図り、地域発展の礎となるように努力してほしいと思います。釜石のようにこの開催に地域復興の願いを含んでいる自治体にとっては希望の光であるとともに大きなプレッシャーでもあることを認識した取り組みが必要になるでしょうね。
いずれにしても、オリンピック・サッカーW杯に次ぐ、世界三大スポーツイベントとされているラグビーW杯。開催地にとっても、地域の人々にとっても、ラグビーファンにとっても素晴らしいイベントになることを期待しています。

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