かつてジュニア時代に錦織圭と共にジュニアデ杯などを戦った三橋淳が八百長への関与でTIU(テニス・インテグリティ・ユニット)から処分を受けました。処分の内容は、永久追放と罰金5万ドル(約568万円)というものでした。
ここで、申し訳ないですがissanの本音を一言。「三橋淳て誰

」
失礼をお詫びしてから話を始めます。テニスファンの皆様、申し訳ございません。
近年では大相撲での組織的な八百長が大きな問題となりましたし、昔はプロ野球界を震撼させた「黒い霧」事件が主力選手の永久追放という事態に及んだ苦い過去があります。
【八百長の由来】
明治時代の八百屋の店主「長兵衛」に由来するといわれています。八百屋「長兵衛」で通称『八百長』と呼ばれていました。大相撲の年寄・伊勢ノ海五太夫と囲碁仲間で、囲碁の実力は長兵衛が優っていました。それでも、八百屋の商品を買ってもらう商売上の打算から、わざと負けたりして伊勢ノ海五太夫の機嫌を取っていました。
その後、回向院近くの碁会所開きの来賓として招かれていた本因坊秀元と互角の勝負をしたことで、長兵衛の本当の実力が知れ渡り、それ以来真剣に争っているようにみせながら、事前に示し合わせた通りに勝負をつけることを八百長と呼ぶようになったのです。
ただ、異説があって長兵衛は囲碁ではなく花相撲に参加して親戚一同の前でわざと勝たせてもらったというものがあります。いずれの話も伝承で真偽は不明ですが、八百長が相撲と関連して生まれたことは間違いないようです。
(引用:wikipediaより)
*八百長(双葉文庫) 新橋遊吉著
古くから八百長が取りざたされることの多かった大相撲。「星の貸し借り」「敢闘精神に欠ける」などの表現で「八百長」という言葉を使いたがらない相撲界でしたが、2010年に発生した大相撲野球賭博問題における捜査から進展し発覚した八百長問題が日本ではクローズアップされました。しかし、相撲という特別な世界の存在しない世界各地で多岐に渡って各競技で八百長は発生しています。特にその競技で生計を立てるプロの選手にはついて回る問題なのだと思います。一流の選手とは、八百長やドーピングを疑われない気品と風格も必要だと考えます。日々の立ち居振舞いが如何に大切かということでしょうね。
では、今回の三橋の八百長とはどういうものなのでしょうか?
三橋淳の八百長追放、世界で続々速報「日本人が永久追放」「調査協力拒否で告発」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170516-00010005-theanswer-spo
THE ANSWER 5/16(火) 20:27配信
*以下、引用です。
八百長への関与でTIUから処分、権威ある英公共放送も詳報…世界に波紋広がる
男子テニス世界ランキング元295位で、05年ジュニアデビス杯U-16大会で錦織圭(日清食品)と日本代表でともに戦った三橋淳が、テニスの不正監視団体「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」から八百長への関与で永久追放と5万ドル(約568万円)罰金という厳罰に処せられた。TIUが声明文を発表したもの。
日本テニス界に激震を与えたスキャンダルは全世界のメディアも一斉に速報した。
権威ある英国の公共放送「BBC」電子版も今回の事件に注目。「ジュン・ミツハシ 日本人が八百長事件で永久追放」と特集した。
記事では、三橋は2015年11月に南アフリカ・ステルンボッシュで行われたIFTフューチャーズの大会で参加選手にシングルス戦での無気力プレーに2000ドル(約27万7000円)、ダブルス戦での無気力プレーに600ドル(約6万8000円)を支払う八百長を持ちかけるなど、スキャンダルが明らかにされており、事件を詳報している。
米国、スペイン、豪州でも続々…日本テニスイメージダウンの危機
一方、米地元紙「USAトゥデー」電子版は「日本人選手が八百長で永久追放」と速報した。
スペイン地元紙「ムンド・デポルティーボ電子版」も「この日本人は他の選手に八百長を持ちかけ、テニスの試合に賭け、TIUの調査協力を拒否したために告発された」と報じている。
オーストリア地元紙「クリエール」電子版も「テニス 日本人のミツハシが永久追放」とレポート。世界各国で報道されており、波紋が広がっている。
錦織の活躍で日本のテニス界は全盛期を迎えようとしていたが、三橋の愚行でイメージダウンの危機を迎えてしまった。
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

元々、小柄ながらパワーヒッターで高い評価を受けていた選手ですが、そのプレースタイルから故障が多く苦しんできた経緯があります。プロフィール紹介でも
「精神面が大人になり、プロとしての自覚がしっかりとしたものになってくれば、もうひと暴れできそうな才能の持ち主だけに、復活を期待したい」という一文があり、素質に恵まれているものの問題児という見方は定着していたようですね。
一選手の不祥事ながら、今の時代は情報が溢れており、それも歪んだ形で拡散されることも多いことから、これがテニス界全般に及ぼす悪影響は計り知れません。錦織の出現で日本国内でのマイナー競技から世界基準のメジャー競技にのし上がってきたテニスでしたが、イメージというものは恐ろしく、積み重ねてきた歴史すら崩壊させてしまうのです。トップニュースに取り上げられることの少ないテニスがこんな話題で大きく取り上げられるのは皮肉なもので、今季不調の錦織圭の成績とともに暗雲が低く立ち込めて来ました。
一度落ちたイメージを挽回することは非常に難しく、こういう場合に大相撲やプロ野球の時のように連日、長期間にわたって報道され続けることの方が早く復活するというのは間違いないでしょう。ただ、このニュースは続報も殆どないままに忘れ去られてしまいそうです。落ちたイメージは回復しないままに。
選手は聖人ではありませんから、ちょくちょく問題を起こします。大きなニュースになることなく人知れず姿を消している選手も少なくありません。華やかな世界での闇の部分は払拭されないままにこれからも見え隠れするでしょう。そのことまでも含んで、それでもスポーツが世の中の力になる。そのことはいつまでも望んでいこうと思っています。
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