ジーンズのエドウインが私的整理 証券投資失敗で損失
ジーンズ最大手のエドウインとそのグループ会社が事業再生ADRの利用を申請したという記事。
証券投資の失敗が原因のようです。
「東京商工リサーチなどによると、同グループは証券投資の失敗でこの
5年間で約550億円の損失を出し、300億円余りの債務超過に陥っていた。」
売上高が300億円ぐらいの会社ですから、信じられないような損失額です。
昨年粉飾決算疑惑が報道されていました。
当サイトの関連記事(注:新聞記事へのリンクは切れています。)
(株)エドウイン(東京商工リサーチ倒産情報)
「・・・売上高は卸売部門のエドウインが平成25年5月期で約261億円、企画・製造部門のエドウィン商事が24年1月期で約300億円をあげていた。しかし、ファストファッションの台頭に加え、東日本大震災の影響などから近年の業績は伸び悩んでいた。また、
デリバティブ損失の発生なども噂されていた。
こうしたなか24年8月、
グループの経理責任者が急死し、その原因が証券投資の失敗などによる200億円の損失隠しにあることが報じられた。その損失発生に関連して、
不適切な会計処理が行われていた可能性があるとして第三者委員会が設置され、これに伴い、グループ全体の動向が注目されていた。」
東京商工リサーチの記事によれば、「今回の事業再生ADR申請は
第三者的な検証を目的としたもの」だそうです。
エドウインについては雑誌FACTAが何回か取り上げています。
エドウイン「腐臭」に三菱UFJがフタ(FACTA)(記事冒頭のみ)
「・・・相場好きの常見修二社長が、
三菱東京UFJ銀行(BTMU)などを窓口にしたダイレクトディーリング(DD)で巨額の損失を出していた疑惑が噴出。・・・」
事業再生ADR制度について(経産省)(PDFファイル)
コメ偽装の会社も破産手続きに入っています。これもいわゆるコンプライアンス倒産でしょうか。
ジャパンゼネラル破産手続き開始 コメ偽装関与、負債61億円(産経)
「コメ偽装事件への関与発覚で対外
信用が低下し、今年9月に営業活動を停止していた。」