パナマ文書分析 日本人の不正 初めて発覚
「パナマ文書」に名前の載っていた「AIJ投資顧問」元社長がペーパー会社を悪用した不正を認めたという記事。
「NHKは先月下旬からこのプロジェクトに参加し、パナマ文書を独自に調べたところ、ICIJが日本関連として公表している個人や企業以外にも少なくとも370人の日本人に関する資料が見つかりました。
そして、こうした資料から投資運用会社「AIJ投資顧問」の浅川和彦元社長(64)がイギリス領バージン諸島に2つのペーパー会社を保有していたことが分かりました。...
浅川元社長は収監される3日前、取材に応じ、保有していた2つのペーパー会社について「AIJを設立する前、外資系の証券マンだった1990年代半ばに上場企業の経営者などの顧客に頼まれ、香港の会計事務所を通じて購入した」と説明しました。
そのうえで「ペーパー会社は名義が隠せるので、表向きはわからない形でその口座にカネを流し
、顧客の企業が上場した時に外国人が買っているように見せかけて株価を操作していた。顧客の名前は迷惑がかかるので明かせない」などと証言しました。」
こちらの記事は、浅川元社長へのインタビュー内容が(未整理な感じがしますが)詳しく載っています。
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パナマ文書にAIJ元社長「顧客の株価操作と節税に使った」(法と経済のジャーナル)
「南ドイツ新聞と国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が入手した「パナマ文書」中に浅川元社長の名前があったことについて問われると、浅川元社長は、名前を表に出せない顧客のために、タックスヘイブン(租税回避地)の法人を使って「外人買い」であるかのように日本の上場株の注文を出し、「株価操縦」をしたことがあると明かした。
顧客の「節税対策」にもタックスヘイブン法人を使ったと述べた。」
「浅川元社長:こんなの載ってるって僕もびっくりしたけどさ。僕、英語しゃべれない…、できない、こんなこと。
記者:まだAIJ設立前、ペインウェバー時代?
浅川元社長:ペインウェバー時代。これは、ひとつはお客さんの口座なの。
記者:お客さん?
浅川元社長:みんなお客さんの口座いくつかあって。要は何かって言うと、名前出すと響くから言わないけど、当時、節税対策とか、それとか……。当時でも悪いことだな、考えたら、そこにお金を流して、そこから日本の株を買うとか。
記者:それは名義を出したくない人?
浅川元社長:出したくない人。そういう形で利用してたの。だから僕がどうのこうのじゃなくて、そもそも…
記者:お客さんが……。
浅川元社長:そうそう。しかも自分の会社が上場するときとか。そうすると、わかんない形で流したいじゃない。自分のところの株価操作してたの。
記者:そうなんですか。
浅川元社長:
当時はだからね、まだそんな金融庁にしたって、トロこかったから。外資系とかは当たり前のようにやってたんだよ。そんで2007年かな、金商法は。それまではあんまりうるさくねぇんだよ、もう。例のオリンパスの事件でもそうだけど、2011年じゃない。あの頃なんてさ、94〜95年とかさ、96〜97年とか、香港返還の前は好き勝手やり放題だったの。」