ATT株式会社 - 倒産速報
ATT(株)というタッチパネル用の保護フィルムを扱っている会社が、裁判所から破産手続き開始決定を受けたという記事。負債額は約89億9854万円とのことです。
「当社は、2006年(平成18年)9月の設立。主にスマートフォン、パソコン、カーナビなどに利用されるタッチパネル用の高機能表面保護フィルムを扱い、自社で企画開発した製品について国内や中国の業者に生産を委託。得意先のエンドユーザーは台湾・韓国・中国などの海外メーカーが約9割を占め、海外での保護フィルム需要急伸を受け、2016年8月期の
年売上高は約574億円としていた。
しかし、従前から利益率の低い経営を余儀なくされていたうえ、過去に国内自社工場を閉鎖した際の累積損失などから、厳しい財務内容を強いられていた。近時は、複数の企業や個人から債権譲渡登記の設定を受けるなど動向が注目されるなか、6月22日に
代表名で当社が循環取引を行っていた旨の通知が出され、取引先への支払いが滞る事態も発生。ここに来て事業継続が困難となった。 」
循環取引に加わっていた会社は、この会社の資金繰りに利用されていたということでしょうか。
保護フィルム等販売ATT(株)(東京商工リサーチ)
「しかし、中国の製品委託加工業者への製造装置・検査装置などの貸与設備への投資が資金負担となり、赤字を計上し債務超過に陥っていた。25年以降、
売上高の異常な増加で一部取引先からは循環取引の疑いもかけられていた。こうしたなか、柴野社長が29年6月22日付で、「当社が循環取引の中心となり取引先に損害を与えた」と
謝罪する通知文を取引先に送付し、その後の動向が注目されていた。」
会社のウェブサイト
http://www.att-jpn.jp/
ウェブサイトを見る限りでは立派な会社なのですが...