結局熱海でもきっちりは治してもらえなかった。
やっぱりこれ以上は無理なのかもしれない。
あの女医先生に「もしかして薬が合ってないのでは?」と疑問を投げかけることが出来なくて、色々他の病院を探している内に藤沢の病院を推薦してもらった。病院の院長先生が本を出していると聞いてさっそく取り寄せた。「漢方薬だけで治る難治性アトピー」いかにもなタイトルで、ちょっと胡散臭かったけど、読んでみるのは安いものだった。

その本の趣旨はすごく簡潔明瞭ですべては「お血(おけつ)」がいけないと言うことだった。単語自体はよく耳にしていたが、なぜ「お血」がいけないという説明を初めて聞いた気がした。
もしかしたらこの先生ならと思いつつ、また駄目じゃないのかと失望しないように注意して、予約の電話をかけてみた。
まずしょっぱなから、アトピーに関しては自由診療ですがよろしいですか?」と聞かれる。
これにはたじろいだ。治らなかったらお金を返しますなんて返金制度がある訳でない日本の医療行為なので、すべてを信頼するか?しないならお断りと言われたようなものだった。
自由診療だと行けば万単位でお金が飛んでいくだろう。
これで治らなかったら、ネットでもなんでも使って訴えてやるからなーと
逆に闘志が湧いてきたけど。
しかし、お金が無い人は治せないの?アトピーは。

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