少々以前より書店に積まれていたこの本
発売当初より気にはなっていたんだけど
一冊1,700円
上巻、下巻あわせりゃ3,400円
中々の出費だったのと、読みかけ中の他の本があったので
スルーしてたけど、やっと金曜日に買いまして
昨日上巻を読破
只今下巻に突入するところです。
上巻までの粗筋は
グアムでの、ある事件から話は始まる。
これはプロローグにすぎず
本流は、その次から書かれるロシア系アメリカ人の登場から
「黄金の三角地帯」
「黄金の三日月地帯」
ユーラシア大陸を起点として日本(新宿)を舞台に
各々の立場の人間が、様々なしがらみ、思惑を持ちながら
話のコアである「ホワイトタイガー」へと導かれていく。
出てくる脇役もロシアンマフィア、チャイニーズ・マフィア、シチリア系アメリカンマフィア、日本のヤクザ。さらにはミャンマーの独立組織ときたもんだ。
国もロシア、中国、北朝鮮、日本、アメリカと
こりゃ壮大だよぉ
人物が複雑にからみつきながらも、もつれた糸が一つ、一つ解けていく時の
壮快感、ほどけた糸が次の糸と再度絡まって行く様は、読みだすと止まらないぞぉ
中国をとっっても
大陸側に上海系、広東系
そして台湾と返還前の香港
そう、ことの発端は1997年6月
中国への返還を迎える香港の微妙な立ち位置が
着火点となり、着火した炎は導火線に導かれるが如く
ユーラシアからアメリカまで火種を広げていくのであった。
キーワードは「ホワイトタイガー」
「チャイナホワイト」を巡る裏と表
表の組織
裏の組織
絡まった紐を辿って行くと
深淵部には国家の表と裏が・・・・
アメリカ麻薬取締局(DEA)ベリコフ
厚生省麻薬取締官事務所の三崎
さらには中国公安部にアメリカはCIA
どんだけ風呂敷が広いんだよw
ベリコフと三崎の二人を中心に
複雑に絡みながらも「ホワイトタイガー」の一点に集約していく
上巻:565P
下巻:539P
話がデカイだけに
ページ数も多いぞぉw
読みながら、どう話が繋がって行くのか
あれこれ、考えながらも可なりのスピードで読んでいくと
結構、トリップしちゃいます。
少々長めの本ですけど
読破するのに、さほど時間は掛らないでしょう
早い人なら一日で終わるかな
わたしは2日は掛りますけど
本のタイトル
何故、欧(ヨーロッパ)亜(アジア)純白なのか?
欧亜は判りますよね
ユーラシアを指してます
そして純白は?
ストーリーの根幹をなす部分ですから
読めば、直ぐに判ります。
(読まずとも、本の装丁を見ただけで、即判りますねw あの赤い花は・・・)
ハードカバーはやっぱし良いねえ〜
装丁も実にナイスだし
高いけど小説はハードカバーだね
本棚に入れた時の満足感が違うね
文庫本は価格も手軽だけど(いや、今じゃ1,000円超えるのもあるな)
重みはハードカバーだわ(実際の物量資質からして重いけどw)
ハードボイルドながら
ミステリー小説(バリバリの古典推理小説って意味じゃないよ)でもあり
経済小説でもあるこの本
買って損はありません。
ぜひ、読んでみて下さいまし。
つっても
私だって
すんごい面白いからと言われて
ハーレクイン(今もあるのか?)を薦められても
流石に躊躇しますがw
禿鷹を読んで面白いと思えた人
華麗なる一族を読んで面白いと思えた人
不夜城を読んで面白いと思えた人
ハリーポッターを読んで面白いと思った人
悪魔が来たりて笛を吹くで面白いと思った人
いかなるジャンルも問わず本が好きな人
読みなさいw

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