2016/12/19

今田人形展  芸能

師走である。師走とは、いろいろな説があるが、私が走る訳ではない。

暮れも押し迫った17日(土)に渋谷の「アートギャラリー道玄坂」で、「今田(いまだ)人形浄瑠璃展」を見に行ってきた。

今田人形とは、南信州の伝統芸能で、飯田市の無形文化財になっている。
在京飯田高校同窓会でいただいたチラシに興味を抱き、東京で見られるとはと足を延ばした。

25年くらい前までは仕事で渋谷に頻繁に来ていたから、今の変貌ぶりも見たかった。

結婚式を挙げた東急文化会館は「ヒカリエ」に変わり、東急百貨店東館は解体した。渋谷駅は大工事中である。

会場は午後1時からだから、早めの12時過ぎに着いて井の頭線駅ビルのマークシティ内のレストランで昼食をとった。素敵なレストランが多く大変混んでいたが、運よく「菜な」と言う和食店を見つけ、個室に案内されて掘りごたつ式のテーブルについた。

メイン通路の裏側にあり、隠れ家的な店で、何も隠れる事はないが、対面(といめん)は残念ながら妻である。私は「ぶり照り御膳」をいただいた。これが美味。

1時過ぎに会場に入った。
実演は1時30分からなので、一番前の席を確保した。
私が5月に「宮城記念館」で尺八を演奏した時に、お世話になった高校同窓生もいた。

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最初に、係りから説明があり実演が始まった。
演目は「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)政岡忠義(ちゅうぎ)の段」
奥州伊達藩のお家騒動の物語。

写真左が太夫(たゆう)で、右が浄瑠璃三味線(太棹)
後ろの「松」の幕がいい。

今田人形は宝永元年(1704年)に信州今田村で誕生して310年余。
場所は天竜峡の近くで、飯田市龍江に人形座がある。

座員は20名で、20歳代から100歳を越える人もいるそうだ。それぞれ人形操り、太夫、三味線を担当する。(ここから2人がプロになったそうだ)
(Youtubeで見られる)

平成3年にはフランスで公演、平成16年には台湾、平成19年はアメリカのシカゴ・ミズーリ大学で講座。

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先ず、「娘」を使って3人で実演。娘の右側の人が、「かしら」と右手、左側の人が左手、後ろの人が足を担当する。

写真の娘は泣く演技もするが、他の娘は口を開くと、鬼みたいな顔になる。

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「文七」人形。
かしらと右手を操る人は高歯を履いており、左手担当者は人形がお客に見えるように、身体を開いて操作をしなければならない。

後で人形を持たせてくれたが結構重い。

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男の人形は、眉毛が上がったり下がったり出来る。

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寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)
今度は本格的に実演なので、人間は顔を出さないで黒子になる。

天下泰平、五穀豊穣を祈願するご祝儀の舞。
四隅と中央の五方を清め、にぎやかに舞う。

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場所が狭かったので、演者は大変だった。

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私は何しろ一番前の席に座っているので、覆いかぶさってくる感じ。

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やがて鈴を持って四方に種をまく。
結構激しく舞うので、ハプニングが起きた。

何しろ、3人の黒子である。狭い所を行ったり来たりで、つい履いていた草履を演者同士が踏みつけたらしく、左手担当の左草履が途中で脱げてしまった。

黒子で下が見えない。仕方ないからそのまま演じていた。

最後の決めのポーズ。
約8分の演技だったが、激しいので汗をかいていた。

ほとんどの人は仕事もあるので、練習が大変だ。3人の呼吸が合わないとバラバラになってしまう。

この後、我々は実際に人形を使って操ってみたのだけれど、とても大変だった。
夢中でやっていたもんで、写真を撮るのを忘れたに。

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実演終了して今田人形保存会の吉澤健会長の挨拶。そして右側は木下文子人形座事務局長、演者。

実はここで世間は狭いを実感したのだった。
何より、高校同級生のTA君が今田人形座の座員だったと聞かされたのは初めてであった。

彼は飯田市でフォークソングの有名人だし、私も尺八で一緒のステージに立ったり、同期会後の同級会ではいつものスナックで、彼のギターとオンステージを繰り広げる仲である。

又、高校同期のKI君も龍江地域づくりの副会長で来ていた。

さらに、龍江には私のいとこが住んでおり、皆さんいとこのSAさんを十分知っていたし、私の父方の「ことによると親類かも」と言う人も現れたのである。

会場はと言えばこれ又、高校の先輩が脱サラ後、経営しているのである。
その先輩も「宮城記念館」での私の尺八演奏を聴いており、その時に名刺もいただいていた。
もちろん、尺八の演奏のことを良く覚えていらしゃった。

人形浄瑠璃のその他の有名な演目は「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」や「東海道中膝栗毛」などがある。
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