グールドの images  CD・レコード

 検索していて見つけた2枚組CD、グールドの“plays Bach”と“plays not Bach”。これなどジャケ買いの謗り(?)を免れんぞと自分でツッコミながら買いました。事実、届いたときには写真撮ってプリンターのキャパいっぱいに引き延ばしたろかと思ったほど。

 え〜それはさておき、バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト以外の演奏が聴きたかったのです。Amazonのレビューでは、“not Bach”の選曲がいい(たぶん私のような、駆け出しのグールド聴きにとって)、ということだったので、それを信頼して買いました。

◆@TOWER.JP



◆Amazon.co.jp
イマージュ

 内封されているリーフレットには、年齢、表情様々なるグールドの写真と愛情ある風刺漫画、そしてグールドゆかりの風景など。彼のように個性的な人は、写真より漫画やコラージュで見る方がおもしろいかも。CDとリーフレットは輸入されたもののようで、B5版くらいの両面刷り日本語解説(写真の説明も)が添付されていました。

 この解説によると、↑のジャケット写真は1956年、グールド24歳、撮影者不明。デビュー盤「ゴールドベルク変奏曲」が発表され、全米各地への演奏旅行を開始した年だとか。飛立つ直前の白い鳥、ですかねー。

 まずは“not Bach”を楽しみました。曲目はリンクしたサイトでご確認ください。いろんな作曲家の作品を録音しているんですねー。次から次へとこころ惹かれる旋律が。上物(たまに珍妙)だけをとり揃えたビュフェ料理のようでありました。とりあえず味見はさせてもらえるが「一品一口ずつでございます」と。1枚聴き終わる前に理性を失って、次々とCDを買いそうになりました。ご注文は計画的に(自戒)。
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アラウのワルトシュタイン  CD・レコード

 ベートーヴェンの心の中のワルトシュタイン伯爵像って、こんなだったのかな〜と思い描く、暖かな春の晩。今日は2週間前に続いて アラウの弾くピアノ・ソナタ 21番、愛称「ワルトシュタイン」をゆっくり聴きました。

 アラウの演奏は、私にピアニストの強いエモーションを感じさせるものではありません。にもかかわらず、このソナタ21番を聴くとワルトシュタイン伯爵は芸術を理解し、懐の深いドイツ貴族にして騎士 なんてことを思います。曲の持つ力か、それともアラウの表現にそういう解釈が埋め込まれているのでしょうか。

 流し聴きしていたときは、美々しく壮麗な曲だと感じていました。でも居ずまいを正して聴けば聴くほど、アラウという人の押し出しがいまひとつ感じられなくて…ちょうど才能のある宮廷画家が王族の肖像や「戦場における我らが偉大なる皇帝陛下」を描いたもののように…そこに現われているのは、作曲家が楽譜に残したイメージの忠実な再現? とにかく、とても聴きごたえあって好きです。他のピアニストの演奏も聴きたいです。

◆ライナーノートより引用
このウィーン生まれの貴族(ワルトシュタイン伯爵)は、宮廷の騎士団に所属するべくボンにやってきた人で(中略)若いベートーヴェンの才能を早くから高く買って、彼に物心両面で何かと援助をした。(中略)。また1792年にベートーヴェンがいよいよウィーンに発つときの例の記念帳に、次の有名な言葉を書き記した(中略)。「不断の努力によって、あなたはモーツァルトの精神をハイドンの手から受け取りなさい(後略)」、その後、2人の交流は途絶えてしまったが、それでもベートーヴェンはこの名作ソナタを彼に贈って、昔日の恩に応えたのであった。
◆引用終わり

 この曲のテーマがワルトシュタイン伯爵の人徳、というわけではありませんが、ベートーヴェンの抱く伯爵その人のイメージと、伯爵がベートーヴェンに寄せた期待にふさわしい楽曲だったからこそ、献呈されたのでしょう。アラウの演奏を聴いていると、私の視線はアラウを通り越してベートーヴェンやワルトシュタイン伯爵のことを「カッコいい」と思うのでした。
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