びわ湖ホール情報など  バレエ・ダンス

 びわ湖ホールからDMが来ました。
 近日発売予定の公演案内などです。
 
 心待ちにしていたマリインスキー速報がひとつ。
 11月28日・土(開演時間未定)のセルゲイエフ版「眠れる森の美女」に予定されているソリストは、エフゲーニャ・オブラスツォーワとウラジーミル・シクリャローフとのことです。オブラスツォーワは、映像しか見たことがないので楽しみです。「16歳の誕生日のオーロラ」は、きっとはまり役だろうな♪

 シクリャローフくん演じる、狩りの場でもの思いに沈むデジレ王子、リラの精が見せるオーロラの幻想を恋慕する王子…なんてのも楽しみ。

 リラの精、妖精たち、そして宝石などのソリストは、きっと3年前の「海賊」びわ湖公演と同じく、若手だな。おとぎ話、お花畑のバレエにはちょうどよいかと。

 マリインスキーバレエ2009年日本ツアーの公式サイトはこちら

 歌劇場管弦楽団は、東京公演のうちシチェドリン作曲の「イワンと仔馬」のみ、演奏するようです(12月8日と9日)。うち、8日はゲルギエフ指揮。

 びわ湖では、マリインスキー公演の1週間後にタラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ団(キエフバレエ団)の「白鳥の湖」(12月5日・土)と「くるみ割り人形」(6日・日)です。キエフバレエの「白鳥の湖」は、舞台美術や衣装をリニューアルしたそうです。

 この12月6日は、マリインスキーが兵庫芸文センターで「白鳥の湖」公演です。主役予定ソリストは誰だろう。

 キエフバレエは、12月13日(日曜日)に、神戸文化ホールで「白鳥の湖」を上演します。一昨年と同じく、オケを帯同してくるようです。キャストは決定していないのかもしれませんが、来日予定ソリストとしてフィリピエワ、シドルスキーらの名前があります。

 神戸文化ホールのサイトを見ていたら、海外からのオペラ公演もありました。
 モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」(ウィーンの森バーデン市立劇場) ♪全幕バレエほどの価格だわ♪ いってみようかな。
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ラ・ストラヴァガンツァ  CD・レコード

 2月に読んだ中世イタリアが舞台のミステリー、「聖人と悪魔」(メアリ・ホフマン著、乾侑美子翻訳。小学館の児童書)。このコンビのファンタジー、「ストラヴァガンザ」3部作を地元の図書館に取り寄せてもらいました。

ストラヴァガンザ―仮面の都
ストラヴァガンザ―星の都
ストラヴァガンザ―花の都

 作品の舞台は歴史資料をもとに著者がアレンジした「タリア」。時空を超えたところにある、中世イタリアと似て異なる南の国です。主人公は21世紀イギリスと、タリアのミドルティーンエイジャーたち。

 第1部「仮面の都」をリビングに置いていたら、家人が
「ストラヴァガンザって、どういう意味?」
と問うので、まだ本を開く前だった私が
「さあ?」と答えると、意外や
「ヴィヴァルディの作品に、この題名のがあるで。『ストラヴァガンツァ』だったと思うけど」
とのこと。
♪ほお♪ もの覚えがいいねえ。「〜ガンザ」は英語読みかな。

 ウェブで調べてみたら、
stravaganti → outlandish → 風変り、奇妙
とのこと。〜 ganza はなんだ? イタリア語の語尾変化はよくわからん。ホフマンの作中では、
stravaganza:人が時空を超えて旅をすること
らしいが…。まあ、時空を超えてきた旅人は、奇妙で風変わりな人間ではあるわな。

 ファンタジーの入口は、いつも21世紀のイギリスです。そこに生きる主人公は、家庭や身体に不具合があるため、悲しみや不安を抱え、精神的に追い込まれています。

 その21世紀っ子が護符を手に、ストラヴァガント(時空間移動)してたどりついたタリアの都市は、エネルギッシュなお祭り騒ぎにわきかえり、支配階級の陰謀が渦巻いています。またそこには、先達のストラヴァガンティ(時空間移動する人たち)と人生への挑戦をはじめようとするティーンエイジャーがいます。

 お約束の範囲内ではありますが、安心して読めるストーリー展開と、ホフマン・乾コンビによる快速快調の文章、ほどほどの分量に満足感三つ星です。

 さて、聴いてみようヴィヴァルディのストラヴァガンツァ。どれがいいか、視聴できるサイトで物色して、主人公の少女のイメージにピッタリの演奏を見つけました♪
period performance(ピリオド奏?)です。

@TOWER.JP
 Vivaldi: La Stravaganza
 (ヴァイオリンのための12の協奏曲)
 レイチェル・ポッジャー(Vc)、
 アルテ・デイ・スォナトーリ

 



Amazon.co.jp
 Vivaldi: La Stravaganza


 ジャケットは、赤毛の坊さんヴィヴァルディを想起する火影の色。灯に照らされたヴァイオリニストの、熱と動きをそのまま焼き付けたような写真。実物は、タワレコでもらってきたこの写真より、もっと赤みが強いです。

 演奏は、化粧っ気のない乙女が野を駆けるがごとき、溌剌としたもの。現代の楽器と奏法で演奏されるヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲は、艶やかに円熟したソプラノ歌手の声のように感じますが、ポッジャーとアルテ・デイ・スオナトーリの演奏は、若く挑戦的な感じ。ホフマンの描くヒロイン、アリアンナのイメージです。

 アンサンブルも、私にとっては好ましい感じで競うように鳴らしてきます。ソリストと伴奏とか、女主人とおつきの従者というのではなく、それこそ祭りのアイドルを囲む町衆のように賑やか。

 たとえばセオルヴォやハープシコードなどが、波状攻撃のようにリズムをきざみ、窓の下のセレナーデよろしくアルペジオを奏でます。存在をアピールする男衆のようで、聞き惚れるわ。ベースやオルガンの持続的な低音も、そう。端正な現代風の演奏を聴いても、私の耳では気がつかないアンサンブルの脇役たち。その魅力を知ることができた、大好きな演奏です。


 最近読んだティーンエイジャー向け作品の覚え書き。

◎14歳からの社会学
 ―これからの社会を生きる君に
 宮台真司 世界文化社

 中学生の私が読んでいたら、危なかったかもしれない。十代が直面している現実の構造を平易な言葉で解説し、後半は「死」についてやカント、ヘーゲル云々の哲学、アメリカのSF作品にまでおよぶ。14歳の私には、これも資料のひとつなのだと距離を置いてみることができたかどうか。
 後半は、年を食った今でさえ、難しくて全容をつかめません。買って手もとに置こうかしら。いつか、「ありがとさん」と古本リユースに出せるようになりたい。

◎ノーと私
 デルフィーヌ・ドゥ ヴィガン NHK出版

 子どもは無力だ。そう書く私も同じようなもんだ。違いは、「とにかく自分はやるんだ!」と、軟弱な脚を顧みずに踏ん張るかどうかというところ。そんな心境を思い出させてくれたお話でした。
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