パソコン検診につき
私は元気なのですが、パソが貧血症みたいな卒倒をくり返すので、残念、寂しいけどしばらくお別れすることになりました。
たいへんだよ、もう
初期化?!
戻ったときには、記憶喪失?
ココワドコ、ワタシワダレってか
私だって、いろいろ使いすぎて、どこへ何を入れたか忘れちゃったよ。マズイものがあったかどうかも覚束ない


というわけで、その前夜はデータの保存なり。
…できるだろか?
更新が稀になっちゃってるいま、こんなこと書くのもなんですが、自分のサイトに携帯電話からアクセスできない管理人につき、パソコンが戻るまで、ブログPartitaとその副サイトFiesta!、Capriccioは、コメントとトラックバックを承認制に切り替えます。何が悲しいって、先達のみなさま、お友達のサイトに遊びに行けなくなることが一番こたえます〜。。。。

忘れないうちに、引っ越し前に読んでいた本の覚え書きのみ。
「証人たち」
ジョルジュ・シムノン
野口雄司 訳
河出書房新社
「人は理解すること。裁くべからず」というのが、シムノンのポリシーのひとつだと、訳者は書いている。訳本の出版は2008年だが、1980年代に亡くなったシムノンがこの作品を書いたのも、訳者が翻訳を手がけたのも、ずっと以前のことらしい。この度、本邦に裁判員制度が導入されるに機会に出版されたということかな。
どんなにコンディションが悪くても、仕事には沈着冷静で合理的な深い洞察力を維持して臨む裁判長が主人公。
審理について決定的な情報は、真実(の一端)を知る人が口を開かなければ(または裁判長にメモなと送り届けねば)表に出ることはない。だから結審するまでは合理的疑いを排除せず、待ち続けることって、裁判官の大事な仕事のひとつなんだな。
登場人物は、どこにでもいるような名もない人々。誰も彼も普通で、フツーの人間くささがプンプン。これがいい。
そして職務を立派に果たす地味ぃな裁判長は、長年連れ添った妻の真実、心情を、ほんとに理解していたのではなかったというオチ。
「ロロ・ジョングランの歌声」
松田美香
ダイヤモンド社
この本を手に取る直前まで、なんだかやたら男子の本懐バリエーションズな本ばっかり読んでたので(あからさまにそう書いてあったわけじゃないよ、もちろん)、ほんとに潤ったよ、ありがとう♪
女性ジャーナリストが主人公。
吹き出しのなかに
「○◎▼△×だろ〜がっ!」
なんてなことを、心優しいイケメンの主人公が言う…
そんな、ちょっとギャグっぽく崩れたコマがポロッと出てくる漫画を読んでるときとよく似た味わい。緊張感は勿論あるけれど、文章の印象がこれまで読んだ社会派もの(?!)と違っていたな。リラックスして読める経済小説でした。これなら、中学、高校時代に社会科さっぱりだった、うちの女の子たちの教科書になるかも♪
もっと書いてね!
城山三郎経済小説大賞受賞作品。
4
たいへんだよ、もう

初期化?!
戻ったときには、記憶喪失?
ココワドコ、ワタシワダレってか

私だって、いろいろ使いすぎて、どこへ何を入れたか忘れちゃったよ。マズイものがあったかどうかも覚束ない



というわけで、その前夜はデータの保存なり。
…できるだろか?
更新が稀になっちゃってるいま、こんなこと書くのもなんですが、自分のサイトに携帯電話からアクセスできない管理人につき、パソコンが戻るまで、ブログPartitaとその副サイトFiesta!、Capriccioは、コメントとトラックバックを承認制に切り替えます。何が悲しいって、先達のみなさま、お友達のサイトに遊びに行けなくなることが一番こたえます〜。。。。

忘れないうちに、引っ越し前に読んでいた本の覚え書きのみ。
「証人たち」
ジョルジュ・シムノン
野口雄司 訳
河出書房新社
「人は理解すること。裁くべからず」というのが、シムノンのポリシーのひとつだと、訳者は書いている。訳本の出版は2008年だが、1980年代に亡くなったシムノンがこの作品を書いたのも、訳者が翻訳を手がけたのも、ずっと以前のことらしい。この度、本邦に裁判員制度が導入されるに機会に出版されたということかな。
どんなにコンディションが悪くても、仕事には沈着冷静で合理的な深い洞察力を維持して臨む裁判長が主人公。
審理について決定的な情報は、真実(の一端)を知る人が口を開かなければ(または裁判長にメモなと送り届けねば)表に出ることはない。だから結審するまでは合理的疑いを排除せず、待ち続けることって、裁判官の大事な仕事のひとつなんだな。
登場人物は、どこにでもいるような名もない人々。誰も彼も普通で、フツーの人間くささがプンプン。これがいい。
そして職務を立派に果たす地味ぃな裁判長は、長年連れ添った妻の真実、心情を、ほんとに理解していたのではなかったというオチ。
「ロロ・ジョングランの歌声」
松田美香
ダイヤモンド社
この本を手に取る直前まで、なんだかやたら男子の本懐バリエーションズな本ばっかり読んでたので(あからさまにそう書いてあったわけじゃないよ、もちろん)、ほんとに潤ったよ、ありがとう♪
女性ジャーナリストが主人公。
吹き出しのなかに
「○◎▼△×だろ〜がっ!」
なんてなことを、心優しいイケメンの主人公が言う…
そんな、ちょっとギャグっぽく崩れたコマがポロッと出てくる漫画を読んでるときとよく似た味わい。緊張感は勿論あるけれど、文章の印象がこれまで読んだ社会派もの(?!)と違っていたな。リラックスして読める経済小説でした。これなら、中学、高校時代に社会科さっぱりだった、うちの女の子たちの教科書になるかも♪
もっと書いてね!
城山三郎経済小説大賞受賞作品。

遠く、遠く CD・レコード
新しい部屋に引っ越してそろそろ1ヵ月、クーネル以外のことが徐々に復調してきました。若い3人が就職や進学で飛んでったため、広すぎると感じるようになった前の部屋と同じ町内の、こぢんまりとロケーションのよいところへの移動です。荷物の移動とインターネット接続の変更はそれなりにたいそうでしたが、住む土地が変わるストレスはありません。
私は海岸沿いのここが気に入っています。人口は過密ですが、それだけに愉快な出会いを、いくつも経験しました。そう…たとえば、生き馬の目を抜く金融界をスイスイ泳ぎ渡っているという美人FPさんが、休日に息子さんのカマキリのため、生き餌を取るんだと捕虫網を振り回して蠅を追いかけていたり…さすが、飼うものが違う。
うちも一時は虫邸であった。
引っ越しの荷造り中いちばんのサプライズはこれ。

好みからして私の所有物に違いありませんが、これを買ったことはまったく思い出せません。今でも歌詞を覚えているロッド・スチュアートの「セイリング」。作詞、作曲者はだれなのだろう? 初めて聴いたのは学生時代、友達のカーステレオにて。
I am sailing
home again, 'cross the sea
I am sailing stormy waters,
to be near you, to be free
I am flying、それから
Can you hear me、やがて
I am dying,
forever trying(crying) to be with you
Who can say?
とどめは
Oh, Lord!
To be near you, to be free
すごく想像をかき立てられて、どこかで客死する孤独な男を妄想したもんだ。このときの音源の所有者は、英国暮らし中にテレビで見た海軍の特集番組のBGMだったと言うとった。
後年、私は初ボーナスをはたいて(←若気の至り)コンポーネント ステレオ セットを買い、このレコードを手に入れたのだと思う。もはやそのコンポはなく、我が家のたいそうなシステムは休眠中につき、ジャケットを眺めるばかりで聴くこと叶わず。いつになったら通電するんだろ。
かたや引っ越し屋さんがちゃっちゃと包んで運んでくれたミニコンポは、すぐ使えるようになりました。この部屋で初めて聴いたのは、これ。
@TOWER.JP
Robert & Clara Schumann
- Songs & Letters


Amazon.co.jp
Robert und Clara Schumann:
Songs and Letters
歌曲と朗読。ロベルト・シューマンがクララとの結婚直前に完成させたという歌曲集「ミルテの花」をディアナ・ダムラウ(ソプラノ)とイワン・パレイ(バリトン)がマティアス・ラーデマンのピアノ伴奏で歌い、ロベルトとクララが交わした手紙をドイツ人俳優のセバスチャン・コッホ(よき人のソナタ)とマルティナ・ゲデック(マーサの幸せレシピ、よき人のソナタ)が朗読しています。ああ、ドイツ語がわかればな。
ダムラウはリーダー・アーベントをラーデマンと共演することが多かったようですが、今はどうなんでしょう。今年はメストレのハープ伴奏で演じているようです。
このCDが発売された2006〜7年ごろは、5人でツアー公演をしたようです。私の知る限り昨年(2008年)までは、CDで朗読される手紙のテキストをウェブで読むことができました。残念ながら、今はリンクが切れています。
CDの冒頭はザッツ・青春の生命力と疾走感のある「献呈」(ダムラウ)、続いてゴツゴツとブーツで闊歩するがごとき「自由な心」(パレイ)。
それに続いて1840年2月7日(作曲者の結婚半年前)、ライプツィヒからのローベルトの手紙「ぼくはいま、君がちょっとびっくりするような作曲をしているんだよ」。
クララの返事
Oh bitte, bitte. Ist es ein Quartett ?〜(2月10日)
「四重奏、前奏曲、それともシンフォニー?それはあなたが私にくださる結婚の贈り物?早く知らせてね」。
(以上、超意訳)
ラーデマンのピアノは、もうひとりの歌手のように、ときにはソプラノ、次にはテノールやバリトンになってダムラウの声に寄り添い、絡みながら通り過ぎていく心地がする。
「ラーデマンの伴奏は、往々にしてダムラウの声にかぶさってしまう」、ようするに「じゃまっ」というライヴのレビューを見かけたことがありますが(スカラ座にて)、録音しか聴いたことがない私は、この2人のコンビがとても好きなんだな。
以前は「献呈」や「くるみの木」が何より好きだったのだけれど、この部屋で初めて聴いたときは第20曲の「遠く、遠く(Weit, weit)」に、なぜだかハッとしました。ダムラウはこの曲を、ボーイソプラノでも歌える曲なのかしらと思ったほど、清新な歌唱で聴かせます。これが実にいいんですよ〜。
歌詞を読んでみると(ライナー・ノートの英訳)、遠く離れたどこかから、手袋や絹を送ってくれる男を恋しがっているらしい。そんな贈り物をもらうにしては、ちとたよりない小娘だが、泣いて待つしかない恋もあったのね。
CDジャケットは4枚の厚紙を順に起こして開けます。歌手、朗読者、伴奏者の写真が美しくてドキドキ。

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私は海岸沿いのここが気に入っています。人口は過密ですが、それだけに愉快な出会いを、いくつも経験しました。そう…たとえば、生き馬の目を抜く金融界をスイスイ泳ぎ渡っているという美人FPさんが、休日に息子さんのカマキリのため、生き餌を取るんだと捕虫網を振り回して蠅を追いかけていたり…さすが、飼うものが違う。
うちも一時は虫邸であった。
引っ越しの荷造り中いちばんのサプライズはこれ。

好みからして私の所有物に違いありませんが、これを買ったことはまったく思い出せません。今でも歌詞を覚えているロッド・スチュアートの「セイリング」。作詞、作曲者はだれなのだろう? 初めて聴いたのは学生時代、友達のカーステレオにて。
I am sailing
home again, 'cross the sea
I am sailing stormy waters,
to be near you, to be free
I am flying、それから
Can you hear me、やがて
I am dying,
forever trying(crying) to be with you
Who can say?
とどめは
Oh, Lord!
To be near you, to be free
すごく想像をかき立てられて、どこかで客死する孤独な男を妄想したもんだ。このときの音源の所有者は、英国暮らし中にテレビで見た海軍の特集番組のBGMだったと言うとった。
後年、私は初ボーナスをはたいて(←若気の至り)コンポーネント ステレオ セットを買い、このレコードを手に入れたのだと思う。もはやそのコンポはなく、我が家のたいそうなシステムは休眠中につき、ジャケットを眺めるばかりで聴くこと叶わず。いつになったら通電するんだろ。
かたや引っ越し屋さんがちゃっちゃと包んで運んでくれたミニコンポは、すぐ使えるようになりました。この部屋で初めて聴いたのは、これ。
@TOWER.JP
Robert & Clara Schumann
- Songs & Letters



Robert und Clara Schumann:
Songs and Letters
歌曲と朗読。ロベルト・シューマンがクララとの結婚直前に完成させたという歌曲集「ミルテの花」をディアナ・ダムラウ(ソプラノ)とイワン・パレイ(バリトン)がマティアス・ラーデマンのピアノ伴奏で歌い、ロベルトとクララが交わした手紙をドイツ人俳優のセバスチャン・コッホ(よき人のソナタ)とマルティナ・ゲデック(マーサの幸せレシピ、よき人のソナタ)が朗読しています。ああ、ドイツ語がわかればな。
ダムラウはリーダー・アーベントをラーデマンと共演することが多かったようですが、今はどうなんでしょう。今年はメストレのハープ伴奏で演じているようです。
このCDが発売された2006〜7年ごろは、5人でツアー公演をしたようです。私の知る限り昨年(2008年)までは、CDで朗読される手紙のテキストをウェブで読むことができました。残念ながら、今はリンクが切れています。
CDの冒頭はザッツ・青春の生命力と疾走感のある「献呈」(ダムラウ)、続いてゴツゴツとブーツで闊歩するがごとき「自由な心」(パレイ)。
それに続いて1840年2月7日(作曲者の結婚半年前)、ライプツィヒからのローベルトの手紙「ぼくはいま、君がちょっとびっくりするような作曲をしているんだよ」。
クララの返事
Oh bitte, bitte. Ist es ein Quartett ?〜(2月10日)
「四重奏、前奏曲、それともシンフォニー?それはあなたが私にくださる結婚の贈り物?早く知らせてね」。
(以上、超意訳)
ラーデマンのピアノは、もうひとりの歌手のように、ときにはソプラノ、次にはテノールやバリトンになってダムラウの声に寄り添い、絡みながら通り過ぎていく心地がする。
「ラーデマンの伴奏は、往々にしてダムラウの声にかぶさってしまう」、ようするに「じゃまっ」というライヴのレビューを見かけたことがありますが(スカラ座にて)、録音しか聴いたことがない私は、この2人のコンビがとても好きなんだな。
以前は「献呈」や「くるみの木」が何より好きだったのだけれど、この部屋で初めて聴いたときは第20曲の「遠く、遠く(Weit, weit)」に、なぜだかハッとしました。ダムラウはこの曲を、ボーイソプラノでも歌える曲なのかしらと思ったほど、清新な歌唱で聴かせます。これが実にいいんですよ〜。
歌詞を読んでみると(ライナー・ノートの英訳)、遠く離れたどこかから、手袋や絹を送ってくれる男を恋しがっているらしい。そんな贈り物をもらうにしては、ちとたよりない小娘だが、泣いて待つしかない恋もあったのね。
CDジャケットは4枚の厚紙を順に起こして開けます。歌手、朗読者、伴奏者の写真が美しくてドキドキ。


