軒醒めのリキュールコーヒー  読書

 私がよく行く図書館の1つはJRの駅に近く、雨が降っても電車を降りてから傘を使わずに行くことができる。

 その図書館と駅を挟んで反対側に、sweetbrier お気に入りの喫茶店がある。こちらも雨降り傘いらず。遮るもののない四角い空間に、黒っぽい木材を使ったインテリア。清潔で適当に古びた、ごく普通の駅前喫茶店なのだわ。入れ物はそうなんだけど、コーヒーは店主のもてなしがわかる味。

 私はそこでよくリキュール コーヒー(ブレンド コーヒーにオレンジ リキュールを入れたもの)を注文する。目の前に運ばれてきたとき…、最初にカップを持ったとき…、一口目を飲み込んだとき…、それぞれ香りが違う気がして、なかなか愉しい。とはいえ、はじめはカップが持てないくらい熱くて、ほとんど口をつけられない。時間をかけて半分くらい飲んだ頃にはちょいと酔いが回り(←下戸)、ふんわか気持ちがよくなる。さすがに初めて飲んだときは不安になったけれど、店を出る頃には元に戻っているから大丈夫。

 家族にそのことを話すと、「にわざめ やな」と言う。落語にあるんだそうな。
むらさめ、にわざめ、じきさめ、だって。酒を飲み、
酔いの醒めるのが村を出る頃なのが村醒め、
庭を出る頃だと庭醒め、
飲むそばからどんどん醒めるのが直醒め…
「薄い酒やな〜水をまわしたな」
「いや、酒を入れた水や」とかなんとか。
リキュールコーヒーは、下戸には嬉しい軒醒めナリ。



 先週末は図書館で新刊を予約して帰る。あと、端末から「ハイドン」でヒットしたものをかき集めて読んでみる。豊富な資料や取材に基づいて書かれたらしい児童書もあって、おもしろかった。ヨーゼフ・ハイドンさんは苦労人であり、終生変わらぬ立派な品格とお仕事ぶり。こんな人の悪妻におさまってみたいものです。あ、筆がすべった。

 にわかクラシック ファンの私が買うCDは、経済的事情からいつも輸入盤。よってライナー ノートを読むのは難行苦行。いつも数行で投げ出してしまう。ところが、この日は日本語ライナー ノートとも言うべき福音の書にあたった!
◆中野博詞著「ハイドン復活」春秋社
初版は1995年。もう絶版かしら。

 ハイドンの作品は、20世紀に研究が進み、古典派的な美しさが明らかにされて再評価されているとか。そういった短い序章に続き交響曲、協奏曲、弦楽四重奏曲、クラヴィーア独奏曲、オラトリオ、ミサ曲〜〜〜と、ジャンル別に、丁寧に解説されています。ありがたいけど、まず楽曲の録音を聴かないことには始まりません。

 今回はいくらか手持ちがあるミサ曲とオラトリオを、ゆっくり読みました。オラトリオ「天地創造」は、声楽にばかり興味を持っていましたが、この解説のおかげでオーケストラの演奏が表現している天地の創造、生き物の描写などにも耳を傾けるようになりました。

 斜め読みしたところでは、弦楽四重奏曲の章も興味が持てそうでした。また楽しみが増えたナ♪
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タグ: ハイドン



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