未来との交信 演奏会
水辺に春の光があふれる大津、今日はびわ湖ホールで古典四重奏団のレクチャーコンサート、その第2章でした。
◎プログラム◎
◆ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18−4
第3楽章
◆レクチャー 第2章
ロマン派を飛び越えて
〜未来との交信〜
3月21日追記:
このエントリーにトラックバックしてくださった凜虞さんが、ブログString Quartetのコメントでレクチャーの流れを教えてくださいました。私の覚え書きは不完全でしたので、凜虞さんのコメントを見出しに転載させていただきました(赤い文字)。
♪作品の曲想
「悲しみ、悲劇、悲愴感、内省」について
〜古典派、ロマン派そして現代的な
…未来との交信?〜
概念的な悲しみ(ハイドンの曲想三択クイズ)
ハイドンにとっての“mesto、悲しげに”
(古典派・意味の概念化)
ハイドン:
弦楽四重奏曲 ニ長調 作品76−5「ラルゴ」
第2楽章より
悲しみの叙情的表現
ベートーヴェンにとっての“悲劇”
(古典派の革命・悲劇の鑑賞)
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18−1
第2楽章より
さらにロマン派ふうに…
ベートーヴェン&チャイコフスキーにとっての“悲愴”
(ロマン派・聴衆との感情の共有)
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59−1
「ラズモフスキー第1番」 第3楽章より
ロマン派の叙情
チャイコフスキー:
交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
最終楽章より
ロマン派を飛び越えて(内省的な…)
(リーフレットには「内在する真情の吐露」)
そしてロマン派を飛び越えたベートーヴェン後期の
“外から立って自分の内面を見つめる慟哭”
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
第6楽章より
♪曲想と聴衆の共感
(苦悩、歓喜、場景描写、カタルシス)
(ロマン派・聴衆との感情の共有)
ベートーヴェン:
交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
第1楽章と終楽章より
♪第14番のダイジェスト(簡単な説明つき)
(ハッピーな中間部)
(第1楽章の対岸に終楽章。最後には意外な結末?)
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
各楽章より
♪失念
組曲
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 作品130
第2楽章
休憩
◆弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 作品59−2
《ラズモフスキー第2番》
休憩
◆弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 作品131
演奏:古典四重奏団
川原千真〔第1ヴァイオリン〕
花崎敦生〔第2ヴァイオリン〕
三輪真樹〔ヴィオラ〕
田崎瑞博〔チェロ&お話〕
今日のレクチャーは弦楽四重奏において主に「悲哀、悲愴」がどのような音楽となって聴衆の前に立ち現れたか、ベートーヴェンにおいては、どこまで深められていったか、というような話だった…と思います。
情感云々なら なんとなくわかる気がしたのですが、「内省的な音楽」のところでゴツンと壁に突き当たりました。
ベートーヴェンさんは、交響曲のように苦悩から歓喜への高揚、場景やそこにおける心情描写を共感できる作品を生み出した後、「もっと高みを謳いあげる」と同時に「内省的」で「真情の吐露としての性格」も持ち合わせている後期弦楽四重奏曲に至ったのだとか。
私には未だそんなふうに聞こえないよ。
また、きょう演奏された第14番は「楽章の概念を超越したともいえるフォルムを有して」おり(中略)「それぞれの結合が有機的なため」(中略)「たったひとつの想念が一貫して聴くものに訴えかける」とか。
まだまだ それがわかる私ではありません。今のところは「ハッピーな中間部」に好きなところがいくつかあって、そのあたりを取り出して楽しんでいます。全体の理解に達するのはいつのことか覚束きません。
今日はとにかく覚え書き。いつの日か、このエントリーを読み返して苦笑する。うん、これは未来の私が過去と交信するための覚え書き。そうなるといいな。
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◎プログラム◎
◆ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18−4
第3楽章
◆レクチャー 第2章
ロマン派を飛び越えて
〜未来との交信〜
3月21日追記:
このエントリーにトラックバックしてくださった凜虞さんが、ブログString Quartetのコメントでレクチャーの流れを教えてくださいました。私の覚え書きは不完全でしたので、凜虞さんのコメントを見出しに転載させていただきました(赤い文字)。
♪作品の曲想
「悲しみ、悲劇、悲愴感、内省」について
〜古典派、ロマン派そして現代的な
…未来との交信?〜
概念的な悲しみ(ハイドンの曲想三択クイズ)
ハイドンにとっての“mesto、悲しげに”
(古典派・意味の概念化)
ハイドン:
弦楽四重奏曲 ニ長調 作品76−5「ラルゴ」
第2楽章より
悲しみの叙情的表現
ベートーヴェンにとっての“悲劇”
(古典派の革命・悲劇の鑑賞)
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18−1
第2楽章より
さらにロマン派ふうに…
ベートーヴェン&チャイコフスキーにとっての“悲愴”
(ロマン派・聴衆との感情の共有)
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59−1
「ラズモフスキー第1番」 第3楽章より
ロマン派の叙情
チャイコフスキー:
交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
最終楽章より
ロマン派を飛び越えて(内省的な…)
(リーフレットには「内在する真情の吐露」)
そしてロマン派を飛び越えたベートーヴェン後期の
“外から立って自分の内面を見つめる慟哭”
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
第6楽章より
♪曲想と聴衆の共感
(苦悩、歓喜、場景描写、カタルシス)
(ロマン派・聴衆との感情の共有)
ベートーヴェン:
交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
第1楽章と終楽章より
♪第14番のダイジェスト(簡単な説明つき)
(ハッピーな中間部)
(第1楽章の対岸に終楽章。最後には意外な結末?)
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
各楽章より
♪失念

ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 作品130
第2楽章

◆弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 作品59−2
《ラズモフスキー第2番》

◆弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 作品131
演奏:古典四重奏団
川原千真〔第1ヴァイオリン〕
花崎敦生〔第2ヴァイオリン〕
三輪真樹〔ヴィオラ〕
田崎瑞博〔チェロ&お話〕
今日のレクチャーは弦楽四重奏において主に「悲哀、悲愴」がどのような音楽となって聴衆の前に立ち現れたか、ベートーヴェンにおいては、どこまで深められていったか、というような話だった…と思います。
情感云々なら なんとなくわかる気がしたのですが、「内省的な音楽」のところでゴツンと壁に突き当たりました。
ベートーヴェンさんは、交響曲のように苦悩から歓喜への高揚、場景やそこにおける心情描写を共感できる作品を生み出した後、「もっと高みを謳いあげる」と同時に「内省的」で「真情の吐露としての性格」も持ち合わせている後期弦楽四重奏曲に至ったのだとか。
私には未だそんなふうに聞こえないよ。
また、きょう演奏された第14番は「楽章の概念を超越したともいえるフォルムを有して」おり(中略)「それぞれの結合が有機的なため」(中略)「たったひとつの想念が一貫して聴くものに訴えかける」とか。
まだまだ それがわかる私ではありません。今のところは「ハッピーな中間部」に好きなところがいくつかあって、そのあたりを取り出して楽しんでいます。全体の理解に達するのはいつのことか覚束きません。
今日はとにかく覚え書き。いつの日か、このエントリーを読み返して苦笑する。うん、これは未来の私が過去と交信するための覚え書き。そうなるといいな。

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2008/3/20 4:40
『後期ベートーヴェンの素顔を探る』
本当にすごいのは「第九」のあとだった
第2章 ロマン派を飛び越えて 〓未来との交信〓
2008年3月16日(日) 14:00開演
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール
指定席 3,150円...