3年程前だったか、孫の為にこいのぼりをあげたくなった。孫は家にはいなかったんだけれど、孫そして地域の子供たちの為にあげるんだと理屈をつけて、30年近く前のこいのぼりを引っ張り出した。
鯉のぼりを庭の先の一段と低くなっている畑で上げているために、室内から見ると、ほぼ同じ目線でこいのぼりが泳いでいる。その鯉のぼりが目の前を元気に泳いでいるのを見ているのは楽しくなる。
今年も早々に引っ張り出した。
孫、地域の子供たち、そして遠く東北で被災した子供たちのすこやかな成長を祈りたい、という気持ちだった。
残念ながら期間中雨風が多く、身辺も色々とあったために揚げる回数は少なかったが、今年も楽しませてくれた。他にも楽しんでくれた人がいたらうれしいのだが。
子供の日の5月5日、NHKのニュースで被災地でこいのぼりがあげた人のことが報じられていた。一面にひろがるがれきの中で、ポツンと青空を元気に泳ぐ鯉のぼり、何とも言えない気持ちになった。
被災地の子供たち、全国のそして世界の子供たちが健やかでありますように。
平成23年4月24日、ちょうど時報代わりのふるさとが流れていました。すずめのさえずりもにぎやかです。

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