この桜は僕らと同じ「還暦の桜」です。某会社の創業当時(60年前)に植えられた桜を、昨年3月に私の会社の正門前に移植しました。老木であり、大手術を施し、うまく根が付くのか心配でしたが元気に芽を出し、花を咲かせてくれました(涙)。
新しい環境に適応して花芽を付け、若枝もめきめきと伸び、若返っています。桜の精霊が宿り、その生命力を感じます。
日本の桜の約8割はソメイヨシノらしく、戦後にクローン苗木がどんどん植えられ、成長が早く、その寿命は60年と言われています(ヒガン桜類はその5倍以上の寿命)。このため、桜名所がここ10年ほどで一斉に枯れて無くなるらしいーーーこれが都市伝説「桜名所の絶滅説」です。
でも桜への愛情と環境/手入れ法で若返り、寿命も延びる可能性もあり、逆にそれをこの「還暦の桜」で証明させたいと情熱を燃やしています。
僕らと同じ「還暦の桜」、移植された新しい地で、「第二の人生?のスタート」です。
風雪に耐えてきた長年の経験を生かし、新たな環境に適応しながらこれからも確かな花を咲かせてくれるでしょう。僕らも同じようにこれから先(咲き)、がんばろう。
「老い桜 君と歩みし 幾歳の
心新たに いざ咲かん」
ひとし
会社の門前に「シンボルツリー」として植えてありますから一度、見に来てくださいね。
(4組 宮ちゃん)
@還暦の桜

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