先日、2組石川(満)君が案内してくれた石川九楊氏のNHKの視点・論点での「分かち書きの美学」(1月30日放送)が、NHKのサイトにアップされていました。
関連サイト(NHK)−−>「分かち書きの美学」(視点・論点)

放送内容が、全文アップされているようです。
私は、当日、4時過ぎに目を覚まし、テレビをつけたらちょうど始まったところでした。
放送の最初に触れている尾形光琳の「紅白梅図屏風」です。(NHKのページになかったので補足)
内容は 「分かち書きの美学」、日本文化の根幹に触れているような感じがあり、非常に面白かったです。
私は、日本語の構造が日本人の発想、感性におおきな影響を及ぼしているという説を信じるものですが、石川先生の以下の結句には、大きく納得するものです。
「分かち書きの」美学。それは漢和二重複合語の日本語が育て上げた固有の美学です。それは、他には見かけられないため、それを知らぬ人々からは好奇の目で見られます。
しかし、それは世界に冠たる、というような事ではありません。
世界は垂直と水平、左右対称を軸とする、均等と均衡の美学で成り立っています。「斜めの美学」に安住することなく、均等と均衡、つまり平等と公平の美学を重ね合わせることがなければ、「分かち書き」の美学は、東海のふしぎの国の、ふしぎな自己満足の美学に終わることになります。
最後に、私は約9年前、武生公会堂記念館で行われた「石川九楊源氏物語五十五帖展 文字の変貌」を見て、購入した著作にサインをしてもらったことがあります。それは私の宝物です。

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