ということで、山口晃の『すずしろ日記』を注文しに本屋さんへ行ったら、『へうげもの』第9服を発見して、購入。
しかし今日も体調はいまいちで、たよりの整骨院は休暇中、しかたなくウチで寝込んでいた。午後より夫婦で実家に行く。実家でも後半は爆睡。爆睡する前に、『へうげもの』を読了。いつもながら、作者の骨太で大きなストーリーの流れに感心。
今回は利休の切腹と秀吉の朝鮮出兵などがメイン。利休の究極のホスピタリティと、茶の湯を古田織部に引き継ぐ鮮やかさと、愛弟子、古田織部への最期の教えに感動。ついに彼は自分が何者であるかというアイディンティティを獲得するのだ。
後半の秀吉の朝鮮出兵の意図を知って、また本能寺の変あたりを読み返したくなり、どんなに歳を経ても相変わらずの古田織部の国境を越えた数寄者ぶりに、ほっとするやら呆れるやら(笑)
笑いと愛を併せ持つ古田織部は、安土桃山のジョーカーだな。

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