今日はひどい肩こりのため、いつものS整骨院に行く。実は今日に始まったことでなく、この3日ほどずっと体調不良で、強引に日常的な仕事をこなしていたのだ。
娘の友だちのお母さんでもある先生に触ってもらうと、「わあ、すごい固いですよ!ぱんぱん!いままでこんなことなかったのに」と驚かれるほど、ひどかったようだ。指と手の力で揉みほぐしてもらうのだけど、3回ほど先生の指の関節がポキポキいうのが聴こえるくらい大変だったみたいだ。
おまけに私はよくも悪くも暗示にかかりやすい。催眠術なんか一発でかかるタイプなんだろうな。ついでにいえば「あほがみ〜る♪ブタのけ〜つ」的ひっかけにはエサ無しでも釣られるタイプである。
もともとしんどいところをなんとか気力で乗り切っていたところへ、「えっ?そんなにひどかったの!?」と背中を押されて、せっかく整骨院に行ったのに、しかも施術はかなりよかったのにも関わらず、すっかりダウンして帰宅。
がんばって午後から小学校へ、とささやかな予定もたてていたのだけれど、午後は寝込むことに決めた。睡眠不足も解消できるし。これは大正解だった。4時よりかなり復活して、ゆっくりとのんびりと家事をすすめていった。
お昼にNHK総合の「スタジオパークからこんにちは」を途中から、偶然見る。いつもと全然違うカオスな雰囲気。ゲストが流れを作ってしまい、司会の武内陶子さんがほとんどそのへんのフツーの女性っぽく見える(笑) ゲストは爆笑問題の太田と田中のふたりで、本日の夜に放映された「ニッポンの教養スペシャル」のCMを兼ねた番組になっている。でも、たいへん面白い事実もいくつか知る。
視聴者からの質問コーナーというのがあり、「ストレス解消法はなんですか?」という質問があった。武内さんは、まず「太田さんは?」と振る。「おれぁ〜、ストレスなんてぜんぜん、ない。だから肩こりもどんなんか知らないんだよな」
えっ?? 肩こりってストレスだったの? 私もあんまりストレスとか悩みはないほうだと思っていたんだけど・・・。
え? ストレスないんですかぁ?と武内さんは目を丸くされていたが、内心、ま、太田さんだからね、と思われていた模様(笑) 自由奔放な太田さんを軌道修正する田中さんは、さぞかし大変でしょう?という目をしつつ、「田中さんは?」と、期待満々の武内さん。
ところが、「おれ、もっとストレスない」ときっぱり。思いっきり空振りする武内さんに「しかも、ストレスないのにも関わらず、ストレス解消法みたいなことは、いっぱいやってるし。ゴルフとか競馬とか猫と遊ぶとか(大の猫好き!)」
いやー、すごい人達だとは思っていたが、まさかこんなだとは。きっと「いま、ここ」で100%のことをしている二人なんだろうな。こういう人が二人そろっちゃったところが素晴らしい。しかも恐ろしいほど、的確に息があってるし。なんだ、この、間合いのよさ、ツッコミの正確さは、と思ってたんだけど、ライヴ感を第一に、その場その時に嬉々として100%出して行く人たちだったんだ。仕事の選択も主体的なものが見える。何よりとても一生懸命で真摯な「まっとう」な感じが見ていてうれしくなる。
ストレスがない、というのは、ある種の才能かもしれないけど、自分の道さえ見つければストレス無しでやっていけるのかもしれない。もちろん、そのためには不断の努力や継続する模索や大きな決断なんかも必要だし、勇気も肝っ玉も意志力も持ち合わせていないといけないのかもしれない。
けれど彼らを見ていると、一般的に不幸な状況でさえけっこう愉しみ、だから愚痴らずそこで100%働いていけ、でも展望のない状況には果敢に冒険して切り拓くこともできる、という柔軟で前向きな生き方を感じる。それは、彼らが「自分で考える」ことのできる人達だからこそ、できることなのかもしれない。どこからかの借り物でない、自分自身の考える力は、自転車のように小回りがきき、どんな小径だって走っていける。「自分の頭で考えること」は、こんなに便利なものなのに、乗っている人は少ないのかもしれない。

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