今年になって、いよいよおばあちゃんの伝い歩き状態が進んで来た。しかも、彼女は台所の台(大)テーブルに頼り切っているのだが、私がこの家にやって来たときから居座っている先輩テーブルなので、もう足もグラグラしている。頼られているわりには、たよりなくグラグラするテーブルを見て、私はハラハラ。
H氏と相談して、納屋にあるアンティークのテーブルを台所に移動することになった。
その前に納屋に広げた今年収穫したジャガイモを吊るす作業もある。職業上、分類する作業は好きなので、大きさ別にジャガイモを網の袋に入れて行くのは私の仕事、H氏はジャガイモの袋を吊るす仕事。
なにしろ猛暑をひと夏、風通しの悪い納屋で過ごしたジャガイモなので、いくつかは腐っており、それが崩れたりしたら大変なことになる。
H氏に「軍曹!毒ガス発生であります!非常にキケンです!もうちょっとでオエッとなるところでした!」と注意を促す。「やっぱりどうしても戦争したいんやったら、国連で『兵器は有機物を使ったエコなものでするべし』、って決めて欲しいわ」
「腐ったタマネギミサイル、腐ったジャガイモ爆弾、腐っても鯛砲。人間の鼻が臭気に慣れた頃に、別の臭気を送り込む作戦でいくんやろな」
そんなことを言っているうちに、ジャガイモ保存作業は終了。
私は台所に戻り、テーブルの上、下のものを別のところに仮置きする。その時点で、いろんな不要物、賞味期限切れのあれこれを処分。テーブルを撤去した後、とりあえず大急ぎでテーブル周辺のみ掃除した。
ドアが狭いので、あれこれ角度を変えながら机を出し入れして、やっと台所まで搬入。机の上下にモノを並べて行き、いつもの雑然!?とした台所に。
Kちゃんは帰宅したら、「あ、机、替えたんや」と即座に気付く。
「うん、納屋で物置になっているより、机として活躍しそうやろ?」
「ほんまやな。机冥利につきる、とか」
夜にお兄ちゃんが帰宅した時には、何も気付かず(苦笑) 思いあまって、「机変わったやろ?」というも、彼はニコニコ頷くのみで、興味ゼロ(苦笑)。彼は本日きた成績表のことと、来週の最終インターン生活動のことで、上々機嫌なのだった。

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