今日はなんとなくだるいのに加え、腕の調子もイマイチなので、午前中は家事をH氏にまかせて横になっていた。お兄ちゃんも今日はのんびりと家でテレビ視聴。なんでも今日はスカパー大開放デーなので、無料でスカパーが観放題だとか。と言う訳で、思う存分スカパー三昧するとのこと。
そのとき彼が観ていたのは
ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルの1700年前のパピルス文書『ユダの福音書』を修復・公開する過程と、ユダに関する新説を提示するドキュメンタリー番組だった。
あ、私こういうの、好きなんだよねえ。それにユダ(キリストを裏切る弟子)とかダイバダッタ(仏陀に逆らう弟子)とか、聖人にたてついたスケールの大きい悪いヤツって、興味が尽きないんだよねえ。
この情報については、とっくに本にまとめられ、雑誌に掲載されもしたし、DVDにもなっているようなので、今更なのかもしれないけれど、私は寡聞にして知らなかった。だから古代エジプト文字「コプト語」で書かれた『ユダの福音書』の写本が紆余曲折を経て、崩壊寸前の状態で発見されたこと、それをドリーム・プロジェクト・チームによって復元、解読されたことなどは、かなりどきどきしながら画面を追った。
中でもユダが実はキリストの弟子の中でも、もっともキリストとその教えを理解していたことにより、イエス自身がユダに彼の最後の使命(イエスを売り、死に至らしめる事)を申し付けたという内容には唸った。それはなんだか私には、とても腑に落ちる解釈だったから。中学生の頃、太宰治の『駆け込み訴え』を読んで以来ずっと疑問に思っていたのだ。なんでユダはイエスを裏切ったのだろうと。
それにしても再現映像のイエスとユダ、やたらイケメンだったな。しかも、ユダによるイエスへの接吻が裏切りの合図だなんて、出来過ぎ! 他の弟子たちがイマイチなので、BLファンならずとも、ついいろんな想像をしてしまいそうになる。いけない、いけない。

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