実はここんところ、どうも気力が出てなかった。ということはもともと体力がなく気力で生活してる感のある私であるから、当然体力的にも思わしくない。行きたいな、行きたいな、と思っていた『KYOSAI展』にどうしても一歩踏み出せなかったのは、どうもそれが原因だったみたい。
そんなとき、私を引っ張りだしてくれたmicaさんに京都でお会いし、何かカチッと私の中で歯車が動いた気がした。しかも、れんくみさんから『KYOSAI展』はよかったというコメントをいただき、彼女がいうなら間違いない、と確信。
最終日に展覧会に行くなんて、ビンボーくじ引くようなもんで、ミュージアムグッズは完売済で種類も少なく、人出は多い、といいことなし。それでも「いくぞ!」と昨夜決意して、今朝朝一に(と言っても9時の電車)出発した。
で、『KYOSAI展』に行きました。行った時にはラッキーにも待ち時間ゼロ。会場の中はすでに満員で、並んでの鑑賞だったけれど、そしてやはりミュージアム・グッズの種類は少なかったけれど・・・行けてよかった!!
河鍋暁斎、恐るべし!! いやー、凄いもん見せてもろたわ。
どんだけスゴイかといえば・・・私は「KYOSAIあたり」で、帰ってから熱っぽくて寝込みました。なんていうか、ともかく今までで経験したことのない展覧会体験。絵を観る、というより彼の魂や人格や心根に触れるみたいな。
また素人の私が見ても、唸るとか感動するとかいうレベルではなく、言葉無用で心が通じ合う世界、みたいな神業的技量でした。ちょっと抜きん出ています、他の有名な絵描きさんたちとは。しかも、なんでも、あらゆる技法(歌川国芳に弟子入り後、狩野派で修行している)を駆使して描けるという人間離れした器用さ。話には聞いていたけど、絵を見て実感。なるほどなぁ。
河鍋暁斎については、また落ち着いてから、ゆっくりと。ともかく、今日は早々に就寝する事にします。おやすみなさい。

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