このブログでも
何度か話題にした
『山吹色のお菓子』のHPに新しい動きはないか、ふとチェックしてみる気になった。
まず、最初随分及び腰だった広告文が、軽妙かつシンプルになっており、たいへんな進歩をみせていた。まるでこのブログを読んで改善されたとしか思えないが、いや、まさか(笑) 『大変良く出来ました』のハンコを押してあげたいくらいである。
今更だが『山吹色のお菓子』とは、時代劇で悪徳商人が、悪奉行さまや悪代官さまにこっそりお渡しする例の秘密の菓子折りである。持つと妙に重い。蓋をわずかにずらして中身を確認したら、山吹色に輝く小判がぎっしり、という「あれ」。中身を確認した後の合い言葉は「そちもワルよのう」「◯◯さまこそ」。その後、顔を見合わせて大笑いをしなければならない。
「ワル」と罵倒されて満足そうに大笑いするというのも不思議な話であるが、時代劇の厳守しなければならないお約束なので、「ワル」といわれても決して気分を害してはいけないのだ。
近年では小判でなく札束になり、あのずっしり感がなくなったので、インパクトに欠ける「袖の下」になってしまった。「付け届け」といえば、テレビドラマ『白い巨塔』のニューバージョンのドラマで財前五郎役の唐沢寿明が、普通の菓子箱を手術を控える患者の家族から受け取った後、菓子箱が上げ底になっていないか仔細に調べまくるシーンが、妙に心に残っている。
で、胡麻風味和風パイの『山吹色のお菓子』は、順調に販売されているようで、時代劇ファンの下心をしっかりと掴んでいるようである。それどころか姉妹品までも発売されている。その名も
『黄金(こがね)色のお菓子』という、そのまんまなネーミング。
お菓子は小豆ガレットと、なかなか上品でおしゃれなセンを狙っている。おしゃれついでに『山吹色のお菓子』では、小物入れとしてリユースできる小判は、こちらではポーチとしてリユースできるらしい。ポーチなのでむろんチャック付である。チャック付の小判・・・シュールである。会社側がこのお菓子の特徴として明記するほどに、「こだわりの高価パッケージコスト」なのである。
会社側がとことんこだわったこのパッケージには、しかし大きな落とし穴が待っていることを、購入者は心に留めておかなければいけない。このシュールなポーチを、うっかり嬉しそうに持ち歩いてはいけないのだ。なぜなら。
自分が袖の下を受け取った「ワルよのう」なヒトなのだということが、世間にバレてしまうじゃないですか!
小判ポーチは見せびらかさず、あくまでこそこそと持ち歩くように、よろしく!と、会社側になりかわり、お願いいたします。
追記:『山吹色のお菓子』等をご購入くださった方、ありがとうございます!とも、会社側になりかわり、御礼申し上げます。おかげさまで姉妹品まで定番商品として販売されることになり、嬉しい限りです。こちらもこっそりとお買い求めくださいませ。

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