これから3日間の予定で、学校図書室の棚卸し作業ー専門用語では「曝(ばく)書」ーに突入した。私は1日半の参加。
最初「棚卸しをしましょう」という話を聞いた時には、正直「できるのか・・・??」と心中膨大な作業を思い冷や汗をかいたのだが、購入図書納入台帳をエクセルに分担して入力されるという、地道で労力のかかる作業をされたボランティアの皆さんの熱意には、すっかり脱帽。虫食いながら購入図書台帳が完成した後は、棚卸しのために分類番号を与える作業が、私の宿題となった。一応の期限は棚卸しの前日まで。
宿題をかかえて2ヶ月間は、学校へ図書整理に出向くことはなくなった。代わりにその時間には、家でエクセルとネットを往復し、こつこつ作業をすることとなる。
途中エクセルをするには体調が思わしくない(眼球の疲労とか)期間もひんぱんにあり、なかなか思うにまかせなかったが、期限ぎりぎりに棚卸し用シートが(とりあえず付きながら)できる。
が、なぜかエクセルの並び替え機能がうまく使えず、前日悩みまくるが解決しない。結局当日の朝、分類番号(NDC)の1次区分ずつ抽出していけば昇順の表ができることに気付き(もっとはよ気付かんかい!)、家を出る寸前まで時計を見つつプリントアウト。
作業自体はペアになって本の有無、分類番号とラベル(請求記号)の照合、台帳の虫食い箇所の穴埋め、複本の抜き取りなどを行う。ときおり爆笑する声も聞こえ、和やかで楽しく、かなり(多分)みんなハマってしまう。少なくとも私はハマったぞ。
もちろん台帳にない本があったり(寄贈本台帳は別なので)、台帳にあるべき本がなかったり、様々な問題が浮上する。
この「さまざまな問題が浮上する」というのは「現状を正しく見る」ことなのだと、あらためて重大な仕事をしているのだと思い至る。そこからやっとすべてが始まる。
今後潰して行かなければならないことがはっきりと見えるというのは、さっぱり勉強ができなかった子が、「このままではいけない!」とはっきり気付き、自分が「何ができないのか」をさらっていくのに似てるなあ〜。それは「できないこと」が「できるようになる」、私の知っているたった一つの方法なのだけど。
先日『ちりとてちん』について考察?したことが、後日現実にあてはまってきたじゃないか。なるほどこういうことだったのか、と内心「へええ〜」と思う。
それにしても、ほどよく作業出来るベストメンバーが集まったものである、と感心する。6名とはいえ、これだけの居心地よく「できた」人達が集まるとは、理想的。なかなかこうはいかない。やはりボランティアで集う熱意ある有志は違うのか。私の予想より、かなり仕事は、はかどった模様。リスト上では2500冊だけど、明らかに現物はもっとありそう。
娘のKちゃんにお母さんたちの名前を云えば、「できる」おかーさんたちに「できない」おかーさんが約1名いることが彼女には見えたらしい。
「おかーさんは一応は(図書仕事の)プロやけど、一番仕事の足、引っ張ってるんやろなー」
それを云ってくれるなー!
もっぱら彼女らお母様方の熱意に引っ張られる形での参加ですからねぇ。最後尾にずるずるついて行ってます。どうぞお見限りなくー!

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