クモハ51200は、戦後に関西地区から横須賀線に転属してきたモハ43改めクモハ43を3扉化した車両。一方、クモハ50は同じく横須賀線に転属してきたモハ43の主電動機を交換して出力増強したモハ53改めクモハ53を3扉化した車両。出自は同じなので、車体の割付も当然同じになります。

とはいうものの、後の改造や交換で形態にバラつきが出てくるので、そこの表現がポイント。
KATOが製品化したクモハ51200と、それを小加工で作ったクモハ50000の違いはというと、
・パンタグラフ:クモハ51200はPS11、クモハ50000はPS13なので、
クモハ53000をクモハ43015に改造した時の余っていた屋根板に入れ替え(暫定的に
クモハ51069に使っていたもの)。外した屋根板をクモハ51069に回せば無駄が出ません。
・正面:運転台側の窓の大きさが違うので、余剰ストックの窓が入るようにヤスリで削って拡大。ホロは取付用のツメをカットして両面テープで固定してます。
・側面:海側(写真で写っている側)の客用扉窓の形態が異なるので、運転台側は二段窓の中桟をカットして1枚窓化。やはり余剰ストックの窓パーツが入るようにヤスリで削っています。逆に連結面側が1枚窓ではなく二段窓になっているので、こちらはクリーム色に塗ったICテープで中桟を表現するという手法を取っています。

クモハ50000を作るにあたってまとめた、クモハ51200とクモハ50各車のポイントとなる形態差を表にしたもの。元々はクモハ53000をベースに改造するつもりでしたが、より形態の近いクモハ51200が製品化されたため計画を変更した次第。
クモハ50002は奇数向きの車両を方転して偶数向きにしているため、正面にジャンパ栓受があったり、下回りも奇数向きのままで他車と違っていたりします。鶴見事故で廃車となったクモハ50006も、クモハ53005時代の写真を見る限り同じ特徴があります。