国鉄時代の大糸線は京浜東北線と同じスカイブルーに塗られた旧国が走っていたことでも有名。前回のクモユニ81に続いて、KATOの飯田線旧国シリーズをちょっとした加工で大糸線風に。

クモハ43810。流電の異名を持つクモハ52の増備車として落成したモハ43039が出自。戦災で相方のモハ43038を失った後、他の流電一族と同じく阪和線→飯田線と移動したのち、方転してパンタ部を低屋根化されて身延線、さらに中央西線、大糸線と渡り歩いた。もともと奇数向きだった車両を床下機器配置そのままで方転したため、本来の偶数向き車両とは床下機器配置が異なっている。
模型の方は、クモハ53008の上回りにクモハ53007の下回りという組み合わせで、「偶数向きなのに床下機器が奇数向き」を再現。
主な加工店は、
・低屋根部分:GMの身延線旧国セットの屋根がバルクで売っていたのでそれを利用。ただし、KATOよりGMの方が幅が広かったため、縦割りして幅詰め。
・正面:運転台側の窓が原形の木枠なので、クモハ42の窓が入るように削り広げ。貫通扉のサボ入れは必要ないけど、あっさりとそのままで。