今まで飯田線の旧国シリーズで製品化されていたクモハ54は、ロングシートのクモハ60をセミクロスシートに改造して編入された100番台。一方、第6弾で製品化されたクモハ54は、元々セミクロスシートで製造された0番台。ここにきて合造車じゃない正調51系グループが製品化されたわけですが(合造車ではクハユニ56011やクモハユニ64000が製品化済)、このクモハ54の0番台を使うと作れる車両が出てきます。そう、正調クハ68です。
KATOが製品化したクハ68は、412も414も420もクハ55のセミクロスシート改造車。特に第1弾のクモハ53007のペアがクハ68420である点については、ネット上でも疑問の声が出ていました(クハ68042かクハ68400との組み合わせが多かった)。
ちなみに、オリジナルのクハ68は戦時中にロングシート化されてクハ55に編入され、戦後再びクロスシートに復元されてクハ68に戻りましたが、戦前と前後で全く別の番号が与えられているため、かなり複雑なグループです。

ということで、クモハ54002のボディをAssyで購入し、ストックしてあったクハユニ56011の連結面側を切り継いでクハ68400の完成。屋根板もクハユニ用をベースに、最前部のグロベンが不要なので撤去したのと、客室中央と連結面側に計2個のグロベンを増設。台車もコロ軸受が正解なのですが、手持ちのTR23を履かせています。
当初はクハユニ56とクモハユニ64を切り継いで作るつもりだったこの車両。クモハ54
0のおかげで比較的簡単に改造できました。