2011/1/16

This Never Happened BeforeB  Paul McCartney

英国時間12月18日土曜日
すでにお昼は回った
地下鉄セントジョンズウッド駅近くのカフェ
Richoux(リシュー)

そこには
愛する娘ふたりと時を過ごす
ポール・マッカートニーがいて。
彼が店を出るタイミングをひたすら待つ
Tちゃんとワタシもいて。

ポールに動きがあり
いよいよ2階から下りて来そうな雰囲気。
Tちゃんとワタシは注文した物の精算を準備。
するとほどなく階段を下りるポールの姿が!

「あ、来た来た・・・」
その時ワタシは初めて
ポールの横顔をちゃんと拝めたのだった。
それは、まさしくポール・マッカートニー。
彫りの深い顔立ち
シワがあったってハンサムなポール!

彼はひとりで下りて来たように思う。
娘のメアリーが小さなベアトリスを連れていたはず。

ただし
このあたりからワタシの記憶は曖昧になる。
尋常な精神状態ではなかったのと
ポール一家をあまり直視できなかったからだ。

ワタシよりひと回りも年下だけど
シッカリ者のTちゃんは
ポールが至近距離にいることで
ほとんど固まっているワタシに代わり
レジでお金を払ってくれている。
その横をポール一家が通り過ぎてゆく。

ワタシはと言えば
「あ、ポールが行っちゃう、ポールが行っちゃう」
などと小声でモゴモゴとひとりごとをつぶやくだけ。
まるで役に立たない、困ったちゃん。

支払いを終えたTちゃんを確認し
店を出て行くポールの背中を追うワタシ。
Tちゃんもすぐ来た。
雪の降り続いている街を
ポールは傘をさしてひとり歩いている。
彼の前には娘たち。

ワタシたちはポールの後を付いて行く。
しかし、付いて行くだけじゃ意味がない。
これからどうなるんだ・・・と思いかけた時
紺色のコートに身を包んだポールに
Tちゃんが声をかけた。エライ!
何と声をかけたかははっきり憶えていない・・・
日本から来ましたと言ったのだっけ・・・。
Tちゃん、ごめん。
もうワタシのカラダは
このシチュエーションに浮きまくっていたの。

そしてそしてここでやっと・・・
サー・ポール・マッカートニーが立ち止った!
ワタシたちに向かって立ち止ってくれた!
はぁ〜夢みたい〜。

ウソでしょ・・・まさか・・・!!!
にわかには信じられないけれど
確かにこれは現実の光景だったのだ。
シッカリ者のTちゃんがすかさず
握手してくださいとポールにお願い。
ポールはワタシに手を差し伸べた。

空色の手袋をしたポールの右手が
スーッとワタシに向かって来て
(違和感なかったから右手だったはず)
ガッチリと握手!

うわあああ!
ポール・マッカートニーと
握手したあ!


ワタシは何か言わなきゃと思い咄嗟に
「I came from Japan.」とだけ。
Tちゃんは
その夜のライブに行くことを伝えた。

そんなワタシたちに向かって
ポールはなんと応えてくれたかを
正直言うとほとんど憶えていないワタシ。
Tちゃんが憶えてくれていると良いのだけれど。

ホントはもっと
ポールに伝えたかったこともあった。
「また日本に来て欲しい」とか。
でも躊躇してしまった。
押しつけがましいかな?と迷って。

プライベートを楽しんでいたポールには
サインや写真撮影のことは言えなかった。
それでも充分に
いや、充分過ぎるほどの体験だった。
あまりに浮きまくると
感激の涙が出ないことも知ったよ・・・。

空色の毛糸の手袋をしていたポール。
なんだかそれがとても可愛かった。
それにとても似合っていたのだった。
(続く)
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