2008/4/6

ねこまみれ  

横須賀にあるカスヤの森現代美術館で開かれていた
「ねこまみれ―ねこ美よろずや本日開店 江戸から平成まで」
という展覧会に行ってきた。

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この展覧会は個人コレクター「招き猫亭」さんが
35年かけて収集した絵画等約80点を紹介していて
それらは全て猫を題材にした作品である。
作品は約70人の作家により制作されたものが約500点あり
今回はその中から80点を展示している。

カスヤの森現代美術館は個人が建てた美術館。
JR横須賀線の衣笠駅から徒歩15分のところにあり
我が家からだと1時間半くらいかかるので、ちょっとした旅行気分だ。
地図を見ながら住宅街の中を抜けて行くと
お日さまの暖かさにどっぷり浸かった猫が。
(このコは帰りに見かけた時にも同じ体勢で眠りコケていた)

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眠り猫にバイバイしてすぐカスヤの森現代美術館に到着。
その名のとおり美術館の裏手は里山のようになっていて
立派な竹林や木々に囲まれている。
(美術館の隣のお宅の表札を見たら「粕谷」さんだった)

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入館料は500円。

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小さな美術館だが展示の内容は充実していた。
猫ばかりが題材になっている展覧会自体が珍しいうえ
展示されている作品のどれもが個性的。
コレクター「招き猫亭」さんのセンスの良さがうかがえる作品ばかり。
猫好きのココロは大いにくすぐられたのであった。

中でもワタシが一番気に入ったのは
藤田嗣冶(レオナール・フジタ)の作品。
有名過ぎるほど有名な人だけど
どちらかといえば美術オンチなワタシは
彼の作品をほとんど観たことがなかったが
今回展示されていた作品3点全てに「ヤラレた!」

「猫を抱く少女」の猫は毛足の長い大きな猫。
落ち着いた表情の少女とは対照的に目を見開き髭はピンと伸び
今にも彼女の腕からするりと抜けて飛び出しそうな様子。
プンプンとケモノの匂いが漂ってくるような。
「ヴァンドーム広場」の猫は広場を望む小部屋の椅子の上で
手足をだらんとして眠っている。
その至福の表情を見ると思わず撫でてしまいたくなるほど。
「パレ・ロワイヤル」の猫はベランダの手摺にいる。
そして自分よりも高い場所にとまっている2羽の鳩を見ている。
いや、わざと見て見ないフリをしているような感じでもある。
猫の視線が本当はどこに向いているのかを
フジタは観る人の想像に任せているのかも知れない。
(画像は載せられないので展覧会で観てね)

展覧会図録(非売品だが2000円で頒布している)には
「招き猫亭」さんが自ら各作家についての解説を書かれている。
それによれば”猫の絵に関してはフジタを超す作家はいない”
と思っておられるとのこと。
今回の展覧会を観た後でこの解説を読んだのだけど
まさにそのとおりだと思った。
フジタの描いた猫は最高にワタシをゾクゾクさせてくれたもの!

さて、美術館には小さなカフェ・スペースもあって
いろいろな芸術家の写真などが飾られていたが
ジョンとヨーコの写真もあった。
正確に言うと、ある男性(多分、芸術家)が
ジョンとヨーコの写真パネルを抱えている写真。

カフェ・スペースのドアを開けて外に出ると
立派な竹林のあるちょっとした里山を散策できる。
散歩道の脇には石仏が並んでいて賑やかだった。

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もしこのあたりに
ホンモノの猫が散歩している姿を見つけられたなら
完璧に「ねこまみれ」だったのだけど
残念ながらそう上手くはいかなかったよ。


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