2011/1/10

This Never Happened BeforeA  Paul McCartney

英国時間12月18日土曜日の昼前
地下鉄セントジョンズウッド駅近くのカフェ
Richoux(リシュー)
ごくフツーのどこにでもあるようなカフェだけど
この日この店は
日本からやって来たTちゃんとワタシにとって
特別な場所となっていた。

何しろこの店の2階には
ポール・マッカートニーがいるのだから。

突然の出来事に
しばし固まりかけていたTちゃんとワタシだが
ポールたちが2階に消えた後
「ポールが帰るまでは帰れない」と
店に居続けていた。

その時のワタシは不思議な感覚に包まれていた。
ドキドキしているのか
落ち着いているのか
自分でもよくわからないような感覚。
今思えばたぶん尋常な心理状態ではなかったはず。

すると少しして
2階に上がっていく女性がいる。
誰???・・・よく見ると
ポールの二番目の娘メアリーだ。
(リンダとの間に最初に生まれた娘)
いつも写真で見ていたとおり
メアリーはとても美しい女性だった。
ポールとリンダの良いとこ取り!

2階にはポールとふたりの娘。
それも親子のように歳の離れた娘。
可愛い娘と美しい娘に囲まれ
ポールは幸せな時間を過ごしているんだなあ。

ポールと娘の様子は
1階にいるワタシたちからはわからなかったが
時々、小さな子ども特有の嬌声が
バタバタと走り回る靴音とともに聴こえてくる。
ベアトリスが風船を持って遊んでいるのだろう。

ワタシはといえば
2階の物音に集中しつつ
他愛のないビートル話をしながらも
アタマの中は
ポールが2階から下りて来た時
どうすればいいのか?と
グルグル、グルグル考えていた。
Tちゃんも同じだったと思う。

それにしてもポールは
夜にライブを控えているのに
地元のカフェで娘たちとくつろいでいる。
余裕のよっちゃんだよなあ〜。

そしてしばらく時間が経った。
トイレはどこにあるのかな?
お店の人に聞いた後ワタシに顔を向けつつ
2階に上がって行くTちゃん。
ややや、ポールがどこに座っているのか
これでわかるじゃん!

Tちゃんが2階から
スススーッと戻って来て
少しだけ様子がわかった。
階段を上るとその先にトイレがあり
ポールはトイレのあるところと
反対側に座っていると。
つまりポールを見ることができるのは
トイレから出て階段を下りるまでの間
ほんの数秒だけだ。
もちろん
ジロジロ見るわけにはいかない。
失礼なことはしたくない。
でも見たい・・・葛藤するファン心。

それから意を決して(大げさ・・・笑)
2階へ向かったワタシ。
階段を一歩一歩踏み締め上がって行くうち
聴こえて来る愛しい声(爆)
あれはポールの話し声だ〜〜〜。
話し声は低いんだよね〜
ホントにホントか〜
ウソみたいだけど本物だよ〜!

大声で叫びたいほど心臓バクバク。
こんな近いところにポールがいるのだ。

まさか振り返って
ポールに視線を移すわけにいかないので
平静を装いトイレに直行。
サッサと済ませて(笑)
いよいよポールが見れる・・・。

Tちゃんの言葉どおり
ポールはトイレと反対側の
一番奥の席にいた。
間違いなくポールだ!
・・・なんてウソのはずはないのに
いちいち感激してしまうワタシ。
そして途切れ途切れに聴こえる
フツーにお喋りしているポールの声。
マジ?
マジに決まってるじゃん!
でもフツーに喋っているポールなんて
今まで見たことない。
とてもとても不思議な感じ・・・。
あ、そうだ
ベアトリスがチョロチョロしていたな。

数秒間の体験は
ワタシにとって貴重過ぎるものだった。
この時点においてはだが・・・。

1階に下り
Tちゃんにポールの様子を伝えた。
それからまた少し時間が経って
2階に目をやるとポールが
トイレの方に歩いて行くのが見えた。

「ポールが帰るかも知れない!」
ついにこの時が来た。
ワタシの心とカラダは落ち着きをなくし
今にも宙に浮きそうになったのだった。
(続く)
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