2008/4/26


田園調布の某教会で結婚式を挙げ
(披露宴はキライだったのでパス)
同日に婚姻届を出してから
(入籍届ってのは誤りで、正しくは婚姻届)
今日で25年・・・それを”銀婚式”と言うらしい。

一応の区切りだし何にもしないのもつまらないので
いつもは行かないようなお店で食事しようということになり
ワタシの発案で選んだのが、愛宕下の「醍醐」
”ミシュランガイド東京”2つ星の精進料理店である。

なぜこのお店を選んだのかというと答えは簡単。
”ベジタリアン御用達”だから。
つまり、このお店の料理をポール・マッカートニーが
2002年の来日時に食べていたはずだからだ。
(お店でではなくお弁当で食べたと思う)
その後、娘のステラも訪れている。

ワタシら夫婦はベジタリアンじゃないけど
”ポールがらみのお店”と決め込んで(笑)
このお店を選んだわけ。

予約した時間の11時半に間に合うように
東京メトロ神谷町駅から愛宕グリーンヒルズ方面へ向かう。
土曜日、それも午前中なので歩く人も少なく閑散としていた。
グリーンヒルズの角を曲がり道沿いを行くと青松寺というお寺があり
その先に「醍醐」のあるフォレストタワーが見える。

フォレストタワー1階に「醍醐」の表示を見つけ
(行ったことがないのでどこから入るのか、わからず)
その奥に進んで行くと車付け用の入り口に下足番のおじさまがいた。
彼はワタシらを見てすぐに「○○様ですね」
それからエレベーターに案内され2階へ。
お店は2階に位置しているのだ。

靴を脱ぐと仲居さんの案内で座敷に通される。
「本日はようこそいらっしゃいました・・・」などなど
にこやかな笑顔の彼女はとても丁寧に応対してくれた。

その後、小さく可愛い献立表が用意されたが
それには今日の日付とワタシらの名前(苗字)が入っていた。
細やかなサービスである。
献立表の端には楊枝が刺してあり
まるでそれで献立表が留められているようにみえて、面白い。

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「醍醐」の座敷はすべて個室。
料理が出されてから食べている間は
完全にプライベートな空間となる。
精進懐石なので一品ずつ出てくるのだが、そのタイミングは絶妙。
連れ合い曰く「どこかに隠しカメラでもあるのか?」
まさかねぇ。

「今日は銀婚式なのでここに来ました」と言ったら
料理(八寸)に金と銀の小さな折鶴を添えてくれた。
こういう心遣いは嬉しいものだ。
せっかくの折鶴だからちゃんと持って帰ったよ。

前菜、小附、御吸物、お凌ぎ、八寸、煮物、揚物、
強肴、箸洗、御飯、香の物、水の物、甘味

料理は全部と〜っても美味しかった。
肉や魚を使わなくても上質の素材と工夫した料理方法で
こんなに美味しくいただけるなんて素晴らしい。

特に美味しかったのは
”お凌ぎ”手打ち蕎麦。
ふつうの蕎麦よりも細く打たれた麺は
こしがあり、大変に喉ごしが良い。
山葵でなく芥子でいただくのがこのお店ならでは。

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それから”煮物”若竹煮。
揚げた若竹が胡麻味噌風味の汁に浸され
その中に若布と分葱が入っている。
シャキッとした歯ざわりでほんのり甘い若竹が絶品だった。
我が家では毎朝若布を食べているけれど
この煮物に入っていた若布はそれとは全く別物。
口に入れる前から磯の香りがするし
ほどよい滑り感もたまらなかった。

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個室の座敷は庭側が一枚ガラスで遮音されているので
(庭に出られず残念だが)ものすごく静か。

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ふたりだと多少広めに感じる座敷は贅沢過ぎるくらい。

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一品ずつ運ばれる料理は目で楽しみ、舌で味わう。
しかしそれだけではない。
一品食べ終わった後の満足感と静寂な空間とが
ほどよいバランスで調和した時
ワタシは幸福感でいっぱいになった。

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ところで
精進料理は仏教の禅宗に縁が深いそうだが
禅寺というと「侘びと寂び」
ジョン・レノンはその言葉の意味を理解していたよね。
ポールはわかってないかもだけど・・・
そんなことがふとアタマをよぎった。
帰りには「醍醐」の2階玄関から出た。

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そこから階段を下りると隣の青松寺境内に通じる。
境内には可愛いお釈迦様と象たちの像があった。
(チベットに早く平和が訪れますように)

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そして像の下方には蓮の花が浮かんでいた。
今度はジョージ・ハリスンを思い出したが・・・
あっ!リンゴ・スター、いなくてごめんね!


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2008/5/1  11:35

 

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