田島征三さんが来館されました
8月12日、画家の田島征三さんが突然訪ねてきて下さいました。
千曲市では、8月4日から「田島征三とアール・ブリュット展」が開催されていて、8月11日(日)には屋代公民館で“田島征三と語ろう”という催しがありました。
その翌日、十日町へ移動される途中に立ち寄って下さったのです。
征三さんは昨年4月に亡くなった父に会いに来て下さったのだと思います。
父が最後に書いた文章が載っている冊子を大切そうにバックにつめて来て下さいました。
若い頃父に預けてあった作品「シコクトクシマアワオドリ」(1966年)と久しぶりのご対面。
ミュージアムの中にあるご自分の作品が並んだ棚の前で、たとえば1974年に出版された「平凡パンチ」に掲載されている記事などをなつかしそうにご覧になっていました。
その2週間後、東御市の“読書の森”へいらした帰りに、再度 こんどは奥様と一緒に訪ねてきて下さいました。
昔の理論社をご存知でいらっしゃる奥様が、このミュージアムをなにかなつかしい場所のように思って下さったことが、私にはとてもうれしいことでした。
2013年9月4日 荒井 きぬ枝