2015/7/23
7月18日午後1時。 「アベ政治を許さない」と書いたポスターを、私は上田の駅前で掲げました。 団体ではなく、組織でもなく、一人ひとりが自身の強い意志でつながる・・・・・。 同じ時間に集まった人々の間に身を置きながら、私はそのことを実感していました。 『悠吾よ!明日のふるさと人へ』は、2002年に生まれたはじめてのひ孫、悠吾に語りかけるように書かれたエッセーです。「ふるさと人への手紙」と題して、「週刊上田」に連載されたものが、一冊にまとめられ、2006年に刊行されました。 当時3歳だった悠吾は12歳になりました。中学一年生です。 こんなふうに成長した悠吾を父に見せたい・・・。かなわないことなのに、そんなことを思ってしまいます。 悠吾に託した父の希望の言葉が、今、私をも励ましてくれるのです。 2015.7.23
荒井 きぬ枝
『悠吾よ!― 明日のふるさと人へ』
小宮山量平
「はじめに」から (前略) けれども、ともすれば「我に愛すべき祖国ありや?」と自問を繰り返さずにはいられないほどの昨今の国情ではありませんか。そんな寂寥の年月を嚙みしめがちな老骨の心にも、時として湧く《希望》がある─とすれば、過ぐる二十世紀の動乱の中を生きて生きて生き抜いてきた身に、かけがえもなく恵まれた命の愛らしさに、せめてもの二十一世紀の栄光を祈ることでしょうか。 悠吾よ、不屈に、希望を!
悠吾に会える部屋で ─ あとがきに代えて ─ (前略) けれども悠吾たちよ!私たちはこの本のなかでも、しばしばくり返してきた。「嵐は強い樹を育てる」と。そして、どんなに強く育ったにせよ、「少数派は、少数派をつらぬいてこそ強い」と。 それはけっしてゴマメの歯ぎしりでもなければ、負け惜しみでもないはずだ。いわば、人間が、男たちが、居ごこちの良い人生を生きぬくためのダンディズムであるに違いないのです。(後略)
父はノートにこんなことを書き遺していました。
投稿者: エディターズミュージアム
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