2016/1/6
あけましておめでとうございます。今年の年賀状をお届けします。『父の言葉をいま・・・』を綴りはじめて一年が経ちました。「“命を大事にする”という哲学を日本人はもう一度取り戻さないといけない」父がくり返していたその言葉を胸にきざみながら、父との対話を重ねてきた一年でした。まだまだ聞きたいことがあります。父の遺した言葉を、これからもさぐり続けたいと思っています。====================================== Bonne Année !
孫の悠吾は13歳、中学生になりました。
涼太は7歳、少学一年生です。
もうすぐ6歳になる泰平は、この春一年生に。
「みんな、こんなに大きくなったのよ」・・・・・・、父に語りかけます。
“じっさい、悠吾の瞳ときたら、何という澄みようなのでしょう
(中略)「未来」とは、正にこんな色なのでしょう。”
著書『悠吾よ!』(2006年刊)に父はそう記しています。
父が希望を託した「未来」に、
「戦争」という文字が重なるようなことがあってはなりません。
昨年の暮れ、パリの街で出会った難民の子供たちの
こちらに向けられた瞳の色が、今も私の心につきささっています。
どうか子供たちが戦争の犠牲になりませんように───。
「無事に大きくなれよ」・・・・・、ひ孫たちに遺した父の言葉です。
2016年のはじめに
荒井 きぬ枝
毎年、パリに到着すると、まず訪れる小さな広場です。
「あゝ、またここに来ることができた」・・・・・。そう思うのです。
今年、この広場に通じる小路で、難民の家族が、すわってパンを分け合っていた
光景を忘れることができません。
投稿者: エディターズミュージアム
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