2021/1/8
明けましておめでとうございます
今年の年賀状をお届けします Bonne Année ! 孫の悠吾は18歳になりました。
涼太は12歳に、泰平はもうすぐ11歳です。
“「我慢」がきっとあしたの「力」になる──、
ほんとうに大切なものは何か、それが見えてくるよ──。”
ひ孫たちを励ます父の声が聞こえてくるようです。
2000年のはじめに父が書いた色紙を大切にしています。
敬愛していたフランス文学者 渡辺一夫先生の遺語。 決して絶望しすぎず
希望を持ちすぎす
しかし自分の仕事をする
今、このことばが私の背中を押してくれています。
2021年のはじめに
荒井 きぬ枝 「父の言葉をいま・・・その1」を書いたのは2015年の1月16日でした。
あれから5年が経ったのですね。
父が遺した言葉に導かれて、書き続けることができました。
父に何か言ってほしくて語りかけると、父が「ほら、ここに書いておいたよ」と答えてくれるのです。
父との対話を重ねた5年間でした。
新しい年が始まりました。けれど───、
思ってもみなかった日々が続いています。
そして、再びの“非常事態宣言”。
人びとの痛みから目をそらしている人の演説は何を言っても私たちの心には届かないのです。
ふと見上げたミュージアムの壁にあった一枚の古いポスター。
どきんとしました。
『兎の眼』と『太陽の子』の文芸書版刊行の折に作られたポスターです。
灰谷文学の原点とも言える言葉がそこに記されていました。 いいひとというのは
自分のほかに、どれだけ
自分以外の人間が住んでいるか
ということで決まるのやないやろか・・・・・・。 他人(ひと)の痛みを想像できる人間でありたい。
そのことを胸に刻んで、新しい年を歩み始めます。2021.1.8 荒井 きぬ枝
投稿者: エディターズミュージアム
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