ホテル日航東京売却へ 米ファンドに250億円で(朝日新聞)
経営再建中の日本航空(JAL)が、東京・お台場にある「ホテル日航東京」(客室数453)の建物保有会社に対する全持ち株を、米投資ファンドのエートス・キャピタルに約250億円で売却することが30日わかった。共同出資している伊藤忠商事も持ち株を段階的に売る方針だ。JALが進める一連のリストラ策では最大規模の資産売却となる予定だ。
JALグループの旗艦ホテルであるホテル日航東京は96年3月開業。都心の一等地にあり、若者や外国人らに人気がある。
JALが約48%、伊藤忠商事などが残りを出資する「東京ヒューマニアエンタプライズ」が建物を保有。売却後も、運営はJAL子会社のJALホテルズが引き続き担う方向で検討している。買収側のエートスはニューヨークに本部を置く投資会社。05年には経営不振が続いていた松下電器産業グループの不動産会社・松下興産の再建を手がけている。
JALの他のリストラでは、子会社の商社・JALUX(東証1部上場)株について、51%の持ち株のうち30%分を双日に売却すると30日に正式発表した。売却額は90億円前後とみられる。お台場のホテル売却と合わせ、2月6日発表予定の新中期経営計画の柱にする考えだ。

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