ビクター・ケンウッド統合発表 来年、持ち株会社方式で(読売新聞)
経営再建中の日本ビクターと、中堅AV(音響・映像)機器メーカーのケンウッドは24日、2008年の経営統合を前提に、業務・資本提携することで合意したと正式に発表した。
統合形式は、共同で持ち株会社を設立し、その100%子会社として両社がぶら下がる形を軸に検討する。8月中にも両社の経営陣などが経営統合検討委員会を設け、日程などを詰める。
ビクターは8月10日にケンウッドなどを引受先とする総額350億円の第三者割当増資を実施する。ケンウッドが200億円、同社の筆頭株主の投信・投資顧問会社のスパークス・グループが150億円をそれぞれ引き受ける。
増資後の出資比率は、ケンウッドが17・0%、スパークスが12・8%で、両社で約30%を握る。一方、ビクターの親会社である松下電器産業の保有比率は52・4%から36・8%に低下し、連結対象から外れる。
ビクターは調達した350億円の資金のうち、200億円を工場の統廃合や海外販売体制の見直しなど構造改革費用に活用する。

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