フィンランドN君からのツルク通信(ご紹介)
おじゃまします。Nです。
はじめてこの学外疑塾にフィンランド便りを送らせていただきます。
「いきゃええやん、やりゃええやん」
塾頭の「フィンランドいきゃええやん、アメリカ・イギリスじゃなくてフィンランドでビジネス勉強すりゃええやん」。この塾頭の言葉がなければ、今朝フィンランドの凍て付いた道路に足をとられ、転倒することもなかったであろう。このシンプルな関西弁が妙に心に浸透し、自分の直感を信じてフィンランドに上陸。塾頭の言葉と直感だけでフィンランド留学を決意した、JUST DO IT ナイキ型人間のNです。はじめまして。へんてこりんな自己紹介もほどほどにいざ本題。
おれのフィンランド留学も折り返し地点を迎え、フィンランド留学第二章が幕を開けた。いや待て、先走るな。まずは冬休みの話からにしよ。
フィンランドでの冬休みは一ヶ月弱あったのでこの機会に欧州をふらつくことにした。欧州をふらついたと言っても、フランス、イタリア、スペイン、イギリスのベタベタの旅行者ゴールデンコースだ。フィンランドでできた友達の家や、これまた直感でいろんなところをふらふらした。
しかし、今回の旅の最終目的地はイギリス郊外にあるT社訪問。いまのりのりの自動車メーカーだ。そんなのりのりのT社でも、欧州市場ではあまり目立てていない。その理由を探るべくヨーロッパをふらついてT社へ乗り込んだ。ボサボサの髪で。ヒゲ面で。ドデカイバックパックを背負って。おれの鼻の頭は長旅のせいもあり油でギラついていたが、ついでに目もギラつかせておいた。今回の見学は工場概要説明、工場内見学、質疑応答を含む、半日フルコース。概要説明を終え、工場見学がスタート。二秒後には日本の工場との違いに唖然。
生産ラインが長っ!!そしてゴミは散らばり、わけのわからぬ所にカンバンをつっけっぱなしにした箱が積みあがっていたり。軽く萎えた。ホームページでの情報とかけ離れていた。
イギリス人労働者にTO○OTA WAYはいまだ浸透しきっていない。国民性の違いはあるもののゴミを見つけても拾わない。在庫の箱もT社の資産にもかかわらず、しっかりとした管理体制がとられていない。この状況下で欧州市場のマーケットリーダーになれるのだろうか?最高の品質が作りこめるのだろうか?と考えながら工場を見学した。若輩がズラズラと生意気なことを言ってしまったが、要は世界のT社も一見パーフェクトだが、現場は火の車なんだなと。T社欧州一大拠点のイギリス工場ですらまだまだ改善の余地があった。
また、労働者の就労意識も日本のそれと比べると低い。将来自分が外国人と仕事をするチャンスを掴めたら、文化の差異を理解・尊敬し、その中で問題の本質を的確に捉え、自分が牽引役となり環境を向上させていける人材になりたいと再確認。とにもかくにも、T社の強みの源泉は人にある。世界規模で拡大するT社のビジネス。そこに日本人、外国人関わらず、長期的に的確な人材を投入していけるのか?と最後まで?マークが取れない工場見学となった。でも大きな収穫だ。行かなきゃパーフェクトヨ○のイメージのままだった。行かなきゃ食堂で串カツランチも食べられなかった。んと、以上がおれのT社訪問体験記です。
さて、フィンランド第二章編再開!!!といきたいとこですがこれ以上長くなるとうっとうしいのでや〜めた。ほな。
N君、ありがとう。原稿料は4月1日にそちらで現物支給(うまい料理)します。

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