欧州の金融大手、相次ぎ巨額損失見通し 政府支援要請へ(朝日新聞)
欧州の金融大手は26日、08年10〜12月期の決算で巨額の損失見通しを相次いで発表した。仏大手のBNPパリバは14億ユーロ(約1600億円)の純損失に陥る見通しを発表。オランダ大手INGは、33億ユーロ(約3800億円)の損失を出す見込み。いずれも大規模な政府支援を仰ぐ方針だ。
BNPパリバの損失見通しは、投資資産に多額の損失が生じたためだという。同社は仏政府から新たに25.5億ユーロ(約2900億円)の追加資本注入を受ける方針を明らかにした。INGは、全世界で約7千人を削減するほか、不良資産の追加損失を政府に肩代わりしてもらう見通しだ。また、ティルマント最高経営責任者(CEO)の辞任を発表した。同社は朝日新聞に対し、「引責ではない。引き続き社を率いるエネルギーがなくなったため」と説明した。

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